JITAN CLASSIC

 ヴァイオリン2本とピアノによるユニットTSUKEMENによる”JITAN CLASSIC”。「運命」「新世界」「ツィゴイネルワイゼン」などの名曲を時短ヴァージョンで演奏する。
 巧みなアレンジで3つの楽器とは思えない重厚なハーモニーを生み出している。「トルコ天国地獄行進曲」では「トルコ行進曲」とオペラッタ「天国と地獄」を合体させるという荒技を披露する。
 華麗なアレンジとヴァリエーションで楽しませてくれる勢いのあるアルバム。

JITAN CLASSIC

おんがくしつトリオ Theatrical

 ピアノ、リコーダー、鍵盤ハーモニカを駆使して映画音楽を演奏するCD。学校教育の定番といえる楽器だが、ここで展開される表現力には驚かされる。
 「ラ・ラ・ランド」「Shall we dance?」「雨にぬれても」「第三の男」「ドレミの歌」などの名曲が、トリオの絶妙な掛け合いで生き生きと奏される。
 シンプルな構成だが豊かに広がる心浮き立つアルバム。

Theatrical

IN 吹奏楽~TVドラマ編

 「篤姫」「相棒」「相棒」「王様のレストラン」など、ドラマのメインテーマが東京佼成ウィンドオーケストラによって奏でられるCD。
 ドラマのオープニングが、プロフェッショナルな吹奏楽によりいっそう華やかな輝きを増す。高揚感のあるアルバム。

IN 吹奏楽~TVドラマ編

高倉健 全曲集

 「唐獅子牡丹」「男涙の雨が降る」「網走番外地」など、高倉健の歌を収録したCD。
 ストイックな男の魅力でスクリーンに圧巻の存在感を示す高倉健の姿がうかぶ。哀感漂う昭和の残照。

高倉健 全曲集 NKCD-8032

SHAMISEN DYSTOPIA

 三味線でポップな曲が奏でられる「SHAMISEN DYSTOPIA」。レッツダンス(David Bowie)、ザ・リフレックス (Duran Duran)などの曲も三味線でファンキーに演奏される。
 合間に本格的な小唄も挟まれ、一種独特な世界を作っている。その音はどんな曲でも聴き手を幽玄な境地にさそいこむ。
 三味線の新たな魅力を解き放つ不思議なアルバム。

SHAMISEN DYSTOPIA

プロフェッショナル 仕事の流儀 柳家小三治

 「笑わせるもんじゃない つい笑ってしまうもの これが芸だと思うんですね」

 プロフェッショナル「仕事の流儀」第100回は、落語家、柳家小三治の仕事ぶりが描かれる。
 その悠揚たる話しぶりからは想像もつかないが、普段は苦虫をかみつぶしたような顔で、ほとんど笑わないようだ。
 かつて、師匠の五代目小さんから、お前の噺(はなし)は面白くないと言われ、深く悩んだ。「面白い」とはなにかを常に考える。求道する人生である。

「一番下からものを見るということができないと落語はできないなということも知った」

 笑わせない芸を目指し、「小さく小さく」演じる。小三治の落語は、無駄をそぎ落とす。そこから、落語そのものの面白さ、人の営みの豊かさが自然にじみでる。魅力の真髄はそこにある。

プロフェッショナル 仕事の流儀 第V期 噺(はなし) 家 柳家小三治の仕事 [DVD]

柳家小三治 子別れ(通し)

 柳家小三治による、「子別れ」上・中・下の通し口演のCDを聴く。
 「子別れ」は、「下」が名作の誉れ高い。しかし、「上」の葬式帰りに吉原に寄る熊五郎の酔態、「中」の熊五郎と奥さんとのやりとりをじっくりと聴いた後、「下」に接すると、熊五郎の変わりようが鮮烈に感じられ、登場人物によりいっそう心を寄せられた。
 2時間に渡る長丁場の落語だが、小三治の気迫のこもった語りにぐっと引き込まれた。真っ向勝負で人物の心のひだを表現した「下」の人情噺には、さすがに泣かされた。
 ひとりが複数の人を演じる落語の凄みを実感させられる記念碑的口演。

落語名人会(44)子別れ

人形町末広の思い出

 柳家小三治の「あの人とっても困るのよ」の続きとなる「人形町末広の思い出」。全編マクラの、二枚組CD。
 自らが被った災難や、かつてあった人形町末広にまつわる人々の思い出を語る。
 飄々とした語り口で、世の憂さを軽妙にあしらう懐の深さに心地よさを感じる。
 いつまでも聴いていられるおかしみを持った口演。

柳家小三治6「朝日名人会」ライヴシリーズ136ま・く・ら「人形町末広の思い出」

柳家小三治 あの人とっても困るのよ

 柳家小三治が、まくらだけを語るCD。2002年7月14日の口演を収録。とりとめもない話が延々と続くのだが、その語り口にひかれずっと聴き入ってしまう。
 初恋の人に別れを告げられたところで突然終わってしまい、なんでこんな中途半端なと思ったが、2枚目のCDがあることに初めて気づいた。2枚組で85分に及ぶオンリーまくらであるが、まったく飽きない。境地に達した至芸であろう。

柳家小三治5「朝日名人会」ライヴシリーズ135ま・く・ら「あの人とっても困るのよ」

柳家小三治 玉子かけ御飯

 柳家小三治の「マクラ」は、それひとつで新作落語のようである。「玉子かけ御飯」と「駐車場物語」の2編が収められている。玉子かけ御飯だけで、よく20分以上話せると感嘆する。「駐車場物語」は、人に対する温かい眼差しが感じられ、味わいがある。

柳家小三治トークショー 3 ~玉子かけ御飯
柳家小三治

柳家小三治 ニューヨークひとりある記

 柳家小三治が、単身ニューヨークにわたった体験を語る。英語をマスターするには、一人旅をしなくてはと出かけた先での失敗談の数々。大まじめで取り組んでいる様が、逆に面白さを引き立てる。

柳家小三治トークショー 2 ~ニューヨークひとりある記

柳家小三治 ドリアン騒動~備前徳利

 柳家小三治のマクラは、本題以上におもしろい。ドリアンにまつわるマクラがあまりに楽しいのであるが、「備前徳利」に入る際の呼吸があまりに見事。一転場の空気が変化する。まさしく名人芸。

柳家小三治II-4 ドリアン騒動~備前徳利-「朝日名人会」ライヴシリーズ45

柳家小三治 らくだ

 柳家小三治の落語「らくだ」のCDを聴く。
 小三治は弱者の描写が実にうまいが、この落語でらくだの兄貴分にこき使われるクズ屋も絶妙の味わいがある。
 70分に及ぶ大ネタであるが、徐々に熱気が高まっていき、どんどん引き込まれていく。一期一会の名口演。

落語名人会(29)らくだ

柳家小三治 文七元結

 柳家小三治の落語「文七元結」のCDを聴く。人情噺の代表作であるが、笑わせどころと泣かせどころのバランスの見事さが、小三治の語りで浮き彫りになる。小三治がそれぞれの人物に寄り添い演じる様に感じ入る。

落語名人会(43)文七元結

柳家小三治 厩火事/品川心中

 柳家小三治の落語「厩火事」「品川心中」のCDを聴く。どちらもCD1枚分の長さをもち、2枚組となっている。
 巧みな情景描写と、おかしみをもった絶妙の人物造形で楽しませてくれる。飄々と語る中で人の情をくっきりと伝える名人芸がここでも味わえる。

柳家小三治4「朝日名人会」ライヴシリーズ134「厩火事」「品川心中」

星寄席

 星新一のショート・ショートを原作とする落語3席を収録した音源。「戸棚の男」を古今亭志ん朝、「ネチラタ事件」「四で割って」を柳家小三治が語る。
 星新一の発想豊かなひねりの利いた話が、落語には良く合う。屈指の落語家2名によって、いやおうなくその世界に引き込まれる。特に、「ネチラタ事件」はまさしく落語にうってつけで、小三治の楽しそうな語りに終始笑いがこみ上げてくる。

星寄席

驟り雨/朝焼け [新潮CD]

 藤沢周平の小説「驟り雨」「朝焼け」を柳家小三治が朗読したCDを聴く。江戸を舞台にした、癒しと再生の物語。
 小三治の絶妙の語りが素晴らしい。

朝焼け/驟り雨 [新潮CD]

松本清張 左の腕 いびき

 柳家小三治は朗読の名手でもあった。

 松本清張の時代小説「左の腕」「いびき」を、柳家小三治が朗読したCDを聴く。清張の鋭い人間観察に裏打ちされた2つの短編は、ミステリアスな展開の妙味とあいまって引き込まれる。柳家小三治が、きっぷのいい台詞回しで小気味よく聴かせてくれる。
 清張の文章は、テンポといいすっと気持ちに入る表現といい、実に見事で感心する。

左の腕/いびき [新潮CD]

無宿人別帳 (文春文庫)

柳家小三治 野晒し

 柳家小三治の落語「野晒し」のCDを聴く。まくらが30分と、延々茶飲みばなしのように話しているのであるが、これが絶妙に楽しい。演じ手も観客となって笑い、場の一体感がある。まさに話の達人である。
 落語にスッとはいると、肩の力が抜けた独特のかるみを持った噺。いいあんばいの落語である。

柳家小三治II-1「野晒し」-「朝日名人会」ライヴシリーズ42

柳家小三治 あくび指南/不動坊火焔

 柳家小三治の落語「あくび指南」「不動坊火焔」のCDを聴く。「あくび指南」は、あくびの仕方を教えるというありえない話を、ディテール豊かに演じ、ほっこりとした気分にさせてくれる。「不動坊火焔」は、長屋連中のやりとりが楽しい、これまた軽い心持ちで聴ける口演。 

「あくび指南」「不動坊火焔」

柳家小三治 百川/厄払い

 柳家小三治の落語「百川」「厄払い」が収められたCDを聴く。
 「百川」では、田舎者の百兵衛、「厄払い」の与太郎と、ともに社会の弱者であり、ともすると暗い話になりがちである。しかし、小三治が演じると生き生きと精彩を放ち、言動が明るい笑いに変わる。
 小三治ならではの名人芸が堪能できる落語。

落語名人会(31)~柳家小三治7 百川/厄払い

柳家小三治 味噌蔵/小言念仏

 柳家小三治の落語「味噌蔵」「小言念仏」が収録されたCDを聴く。  「味噌蔵」は、けちな旦那が出かけた留守に奉公人たちが宴会を開く噺だが、この宴会が実に楽しそうで、それも、前半のケチぶりが徹底して描かれているが故である。緩急の妙が効いた構成感のある落語。
 「小言念仏」は、話し手によってまったく面白くなくなってしまう噺。小三治の闊達な話しぶりが、この難しい演目を生気溢れるエンターテイメントに昇華させている。

落語名人会(38)~柳家小三治14 味噌蔵/小言念仏

柳家小三治 提灯屋/かんしゃく

 小三治の落語は、肩の力を抜かせてくれる。「提灯屋」の、自由奔放な人々の姿には、溜飲とあこがれがないまぜになった思いを感じた。いつもは提灯屋的な立場にいるために余計そう感じるのだろうか。
 「かんしゃく」 は、権力と表裏になったかわいげが巧みに表現され、余韻が残る落語。

落語名人会(39)~柳家小三治15 提灯屋/かんしゃく

柳家小三治 お茶汲み

 小三治の長大なマクラが、いつもながら楽しませてくれる。とりとめなく話しているようできちんと構成され、そのまま古典落語に繋がるところが粋である。
 聴く者の気持ちを汲んだ語りの魅力をたっぷりと味わえる一席。

柳家小三治II-2「お茶汲み」-「朝日名人会」ライヴシリース43

柳家小三治 猫の災難 粗忽の釘

 柳家小三治の落語は、肩肘張らずにゆったりとした気分で聞くことができて良い。
 「猫の災難」は、酔っ払いが徐々に深みにはまっていく描写が絶妙で、ほろほろと楽しませてくれる。
 「粗忽の釘」は、あわて者の引っ越しにからんだドタバタものだが、小三治のおおらかな口調で心底笑わせてくれる。

落語名人会(35)猫の災難

柳家小三治 もう半分

 柳家小三治の落語「もう半分」のCDを聴く。マクラがなんと20分を超す。師匠や酒のことを茶飲みばなしのように延々としゃべっているが、なんとも味があり飽かず耳を傾けていられる。
 そして、さりげなく本編に入る。巧みな語りで登場人物にすっと感情移入してしまう。その情景描写の見事さ、惹き付ける魅力、これぞ話芸。まさしく話芸と感じ入る。

「もう半分」

柳家小三治 訃報

 落語家、柳家小三治さんが10月7日20時、心不全のためにご逝去された。
 ひょうひょうとした語り口でふうわりと噺を聴かせてくれた。軽妙さの根底には厳しいプロ意識があり、それが懐の深さと味わいを醸していた。
 このブログで綴った小三治さんの記事をつらね、供養にかえたい。ご冥福をお祈り申し上げます。

柳家小三治 芝浜

 柳家小三治の落語「芝浜」。大晦日の情景をじっくりと醸しながら、夫婦の間を細やかに表現している。そこで生まれる空気が、いつまでも浸っていたい情感を生む。
 名人ならではの人情噺の逸品。

落語名人会(42)芝浜
柳家小三治

インサイド・マン

 白昼堂々マンハッタン信託銀行を襲う犯人と警察側との虚々実々のやりとりを描いた映画「インサイド・マン」。「狼たちの午後」のようなドキュメンタリータッチで、緊迫感のある心理戦が繰り広げられる。・
 派手なアクション映画とは一線を画する、知的なエンターテイメント・ムービー。

インサイド・マン (字幕版)

JavaScript「超」入門

 豊富な具体例で学べるJavaScript入門書。「Web上でこんなことをしてみたい」という部分から入る動機付けがよい。
 オールカラーで図も多く、見やすく分かりやすいレイアウトも好感が持てる。
 自ら試行錯誤をして身につけるための最初のステップを与えてくれる良書。

確かな力が身につくJavaScript「超」入門 第2版

シャドウ

 道尾秀介の推理小説「シャドウ」。小学5年生の凰介は母を亡くした後、次々と奇異な出来事にみまわれる。
 人々の精神をモチーフに、少ない登場人物で緊密な物語が紡がれる。
 この人の作品は読み始めると止まらない。やはり1日で一気に読み終えてしまった。
 張り巡らされた伏線とその回収が心地よいミステリー。

シャドウ (創元推理文庫)

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