AI崩壊

 医療システムなどが人工知能に依存する社会を舞台にした映画「AI崩壊」。大沢たかお主演、入江悠監督の2020年公開作品。
 人工知能が発達した社会はよく描けている。しかし、後半は「逃亡者」や「君よ憤怒の河を渉れ」などの昔のサスペンス映画を思わせる展開。
 意外とお気楽に見られる映画。

AI崩壊

オトナのアイのうた-ジャズ編-

 ルイ・アームストロング「この素晴らしき世界」、ナタリー・コール「コーリング・ユー」、ヘレン・メリル「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」など、ジャズ・ヴォーカルの名唱16曲を集めたCD。
 どの曲も味わいがあり、何度も聴けるアルバム。

オトナのアイのうた-ジャズ編-
オムニバス アニタ・オデイ ヘレン・メリル チェット・ベイカー セルジオ・メンデス&ブラジル’66 ハービー・ハンコック feat.ジョニ・ミッチェル ジェーン・モンハイト クインシー・ジョーンズ ルイ・アームストロング サラ・ヴォーン スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト

ドラゴンクエスト/ソロ・ギター・コレクションズ

 ギター・ソロで奏でられるドラゴンクエストの曲集。奏者は南澤大介。ストリングスの調べにより、旋律の美しさがより伝わってくる。すぎやまこういちのライフワークともいえるゲーム音楽の名曲が次々と現れ、そのセンスの素晴らしさにあらためて感嘆する。

ドラゴンクエスト/ソロ・ギター・コレクションズ

堀江美都子 One Voice

 「銀河鉄道999」「炎のたからもの」「世界の約束」など、アニメの曲を堀江美都子がカヴァーしたCD。円熟の歌唱と粋なアレンジで曲の魅力を伝えてくれるアルバム。

デビュー50周年記念カバーアルバム「One Voice」

堀江由衣 BEST ALBUM

 堀江由衣が歌う、アニメ・タイアップ曲のベスト・アルバム。オープニングをキャラクターが素朴に歌うことで、アニメのイメージを豊かに作り上げている。実力派声優、堀江由衣のプロ意識を感じさせてくれる。

BEST ALBUM(通常盤)

BTTB

 坂本龍一のピアノ・アルバム「BTTB」。ラヴェルやサティを彷彿させる響きがあるが、突如実験的な音楽も現れる。ロマン派的な趣の曲もあり、気持ちの赴くままに奏でられるピアノが独特の空気を生み出す。

BTTB -20th Anniversary Edition-

草原の風(下)

 後漢の始祖、光武帝を描く宮城谷昌光の小説「草原の風」。下巻では、天下統一のうねりが、真の叡智をもった人物によってなされる様が鮮やかに活写される。
 吹き抜ける風のように爽やかな気を与えてくれる歴史ロマン。

草原の風(下) (中公文庫)

草原の風(中)

 王莽の政治は混迷を極め、各地で反乱が勃発する。劉秀、後の光武帝は兄と共に決起し、戦いを重ねていく。
 後漢王朝の始祖、光武帝を描く宮城谷昌光の小説「草原の風」。中巻では、劉秀の叡智に惹かれて多くの人々が集まってくる様が、戦国のダイナミズムの中で情感豊に描写される。

草原の風(中) (中公文庫)
宮城谷 昌光

草原の風(上)

 後漢王朝を打ち立てた光武帝の生涯を描く、宮城谷昌光の小説「草原の風」。上巻では、若き日の光武帝・劉秀の学ぶ姿と、後に関わる人々との出会いが活き活きと描写されている。

草原の風(上) (中公文庫)
宮城谷 昌光

香乱記 4

 燎原の火の如く中国全土に広がった戦は、国土と人心を荒廃させた。斉の国も奔流にのまれ、蹂躙されていく。この混乱の中で、義を貫き、不撓不屈の精神を示した武将田横の生き様が鮮やかに描かれる。
 清澄な境地へと読者を導く最終巻。

香乱記〈4〉 (新潮文庫)
宮城谷 昌光

香乱記 3

 中国の統一をはたした秦も、苛烈な政治への反発が全土に広がり、終焉を迎える。名将が綺羅星のごとく生まれ、武力と智力の限りを尽くした戦が繰り広げられる。歴史の変わり目を怒濤の勢いで活写する第三巻。

香乱記〈3〉 (新潮文庫)
宮城谷 昌光

香乱記 2

 秦の末期、陳勝・呉広が反乱を起こし、その波は中国全土に拡大する。項羽・劉邦も頭角を現す。大きなうねりを記す第二巻。

香乱記〈2〉 (新潮文庫)
宮城谷 昌光

香乱記 1

 秦の始皇帝の圧政下、人々は苦しみ、反乱の胎動が中国全土で起こり始めた。斉王の末裔である田横は、様々な試練に合い、故郷斉の地を後にして幾多の人々と運命の出会いをする。
 項羽・劉邦の争いを主軸とした動乱の中で、信義を貫いた武人の姿を描く歴史大作。波乱に満ちた第一巻。

香乱記〈1〉 (新潮文庫)
宮城谷 昌光

管仲

 「管鮑の交わり」-互いに尊敬しあい、理解しあう理想的な交友を示す故事成語だが、宮城谷昌光の小説「管仲」は、この語の元となった管仲と鮑淑の友情を2人の若き日から描いている。幾多の悲運に出会う管仲と、管仲を尊敬し、陰に陽に支える鮑淑の姿を軸として、人としてのあり方、政のあり方が様々な形で示される。
 大小の国々が複雑な利害関係を持ち、治乱興亡を繰り返す中国の春秋時代を舞台に展開される、鋭い人間洞察が全編を貫く物語。

管仲 上 (文春文庫)

管仲 下 (文春文庫)

楽毅 4

 宮城谷昌光の小説は、話が進むにつれて深みが増していく。

 「楽毅」は2200年以上前の話であり、資料も少ないであろうに、そこに描かれる人々は実に生き生きとしている。ことに主人公は、まるで筆者に乗り移ったかのように語り、行動する。幾多の戦や遍歴を辿る中で、その精神は研ぎ澄まされ、戦略は神妙さを増していく。
 主人公の精神の在りようが深まりを持ち、それを基にしているがゆえに、弱小国が大国を窮地に陥れる神業ともいえる戦に合点がいくのである。
 苛烈な世に、「楽毅」はひときわ光輝を放つ生き様を示している。今の世でもひとつの指針となりえる名著。 

楽毅(四) (新潮文庫)
宮城谷昌光

楽毅 3

 滅び行く小国を必死で支える楽毅の姿には、深い感動をおぼえる。
 「隗より始めよ」で知られる燕の郭隗との邂逅、国の興亡、趙の変事など、多くの転機が描かれる第三巻。

楽毅(三) (新潮文庫)
宮城谷昌光

楽毅 2

 趙の武霊王の執拗な侵略を受け、中山国は滅亡の際に立たされる。中山国の臣、楽毅は、暗愚な君主に疎まれながらも故国を救う方法を模索する。
 歴史の奔流に飲み込まれる国に凛と立つ人物を描き、秋冷な筆色の中に深みをたたえた「楽毅」第二巻。

楽毅(二)(新潮文庫)
宮城谷昌光

楽毅 1

 中国の春秋戦国時代、天才的な力を発揮した楽毅の生涯を描く宮城谷昌光の小説。大国趙の執拗な侵攻にさらされ、暗愚な君主に翻弄される中山国。その中で、宰相の子である楽毅は、祖国を守る方途を探る。
 小さな国に降りかかる難題に、智力を駆使して立ち向かう様は、心の深いところに響くものがある。特に、塞の攻防をめぐる戦の描写は圧倒的な面白さ。簡潔で無駄がない文章の奏でる韻律も心地よい。
 人を真に動かす力とは何かを、国と国とのせめぎ合いの中に活写する、娯楽性と格調高さを兼ね備えた名作。

楽毅(一) (新潮文庫)
宮城谷昌光

春秋の名君

 宮城谷昌光による随筆集「春秋の名君」。内容は3部に分かれ、第1部では中国春秋戦国時代の12名の名君が語られる。
 第2部では、「孟嘗君」「重耳」「晏子」など創作に関わる思いなどが綴られている。中でも、司馬遼太郎との邂逅や別れを語る文章からは作者の強い思いが伝わっている。
 第3部は、日常のことや生い立ちなどを綴るエッセイで、どの作品からも清冽な空気が感じられる。
 筆者の歴史小説を支える周辺が清澄な文体で記された随筆集。

春秋の名君 (講談社文庫)
宮城谷 昌光

孟嘗君 5

 中国戦国時代、民から慕われた宰相として名高い孟嘗君を描く宮城谷昌光の小説は、文庫本5巻で完結する。
 この長大な小説で、孟嘗君が宰相として活躍する部分は意外に短い。しかし、その前の分量の多さが、この小説の真価でもある。名宰相が生まれるまでの、人々との出会い、様々な人物の生き様が、変化に富んだストーリーの中で見事に編み上げられているからである。
 特に、孟嘗君の育ての親、白圭の行動は、「義人」という現代では忘れ去られた感のある生き方を示している。それも、爽やかな風にふれるような心持ちで読ませてくれる。
 国同士が互いに知力と武力を駆使してせめぎ合う戦乱の世に、凛とした生き方を貫いた孟嘗君の生涯は、一つの理想像と言える。
 国を統べる人格を、波瀾に満ちた物語の中に練達の筆で活写した歴史ロマン。

孟嘗君(5) (講談社文庫)
宮城谷 昌光

孟嘗君 4

 治乱興亡が激しい中国戦国時代、田文、後の孟嘗君は、諸国を巡りながら様々な人との出会い、体験を積み重ね資質を高めていく。そして、人の長所を認め、活かしていく凛質が随所に現れていく。動乱の世、人々の生き様が田文を軸にくっきりとした輪郭で浮かび上がる。

孟嘗君(4) (講談社文庫)
宮城谷 昌光

孟嘗君 3

 中国の戦国時代を舞台にした、宮城谷昌光の「孟嘗君」第3巻を読む。各国の動きが活発になり、登場人物が歴史のうねりの中でそれぞれの美質を発揮していく。知力のせめぎ合いが国を変えていく激動の巻。

孟嘗君(3) (講談社文庫)
宮城谷 昌光

孟嘗君 2

 宮城谷昌光の「孟嘗君」第2巻では、快男子、風洪が自らにふさわしい学問を求めて中国の大地を巡る。行く先々で出会う多くの人物が幾筋もの運命を紡ぎ始める。

孟嘗君(2) (講談社文庫)
宮城谷 昌光

孟嘗君 1

 中国の戦国時代を舞台に、数奇な運命をたどる孟嘗君をめぐる宮城谷昌光の小説。簡明な筆致で、スピード感のある物語が展開される。主人公の育ての親、風洪など、魅力的な人物が多数登場し、知略渦巻く戦乱の世を駆けめぐる。そこでは、人々の真の生き様が浮き彫りになる。
 一陣の爽風を浴びたような、清冽な気を感じた第1巻。 

孟嘗君(1) (講談社文庫)
宮城谷 昌光

晏子 4

 宮城谷昌光の歴史長編「晏子」では、晏弱の凛質が晏嬰に受け継がれる様が見事に描かれている。
 晏弱・晏嬰父子を光とすれば、全巻を通して登場し節目節目で重要な役割を果たす崔杼は、影として対比できる。国家を支え万人から喝采を受けるような晏弱・晏嬰父子の活躍の裏で、崔杼はまた違った形で国造りに情熱を注ぐ。この崔杼をはじめ、晏子を取り巻く多くの人々の巧みな人物描写により、奥行きがあり陰影に富んだ物語となっている。
 激動の時代を懸命に生きる人々の姿を通し、真の宰相の在り方を浮き上がらせた名作。

晏子(四) (新潮文庫)

晏子 3

 中国の春秋時代、斉は晋を中心とする連合軍に都まで攻め込まれた。その戦火の最中でも、晏嬰は、古礼に則った喪中を貫く。戦乱、政変が絶えない斉の国において、一途に人の道を示す晏嬰の凛乎とした姿勢は変わることがなかった。転変と普遍の対比が鮮やかな第3巻。

晏子(三) (新潮文庫)

晏子 2

 戦雲渦巻く中国の春秋時代を描く「晏子」第2巻では、智将、晏弱が目の覚めるような活躍をする。特に、兵五千で、敵将王湫の束ねる一万の精兵と激突する莱での攻防戦が実におもしろい。虚々実々の駆け引き、遠大な戦略が、第2巻の半分にわたって繰り広げられる。しかし、長さは感じず、次々とページをめくらずにはいられない。
 清新な文章と心地よいリズムのある展開で、爽風を受けるがごとく読む喜びを感じる。

晏子(二) (新潮文庫)

晏子 1

 紀元前6世紀、中国の春秋時代、斉の国を支えた晏弱・安嬰父子の生涯を描く宮城谷昌光の小説「晏子」。大小の国々が乱立し、兵馬が行き交い、中国の版図は刻々と変化していた。大国斉も、晋との関係が悪化し、激突がさけられない状況にあった。
 この不安定な政情下、晏弱の知謀と凛質がひときわ輝く。読み進むうちに、晏弱の言動に引き込まれていく。
 多士済々な人物の登場と起伏に富んだ物語により、否応なく春秋の世界にいざなわれる第1巻。

晏子(一) (新潮文庫)

重耳(下)

 危難をのがれた晋の公子、重耳は、中国全土をさまよいながら多くの人物と出会う。
 重耳の波瀾万丈の生涯を通し、名君とそれを支える人々の生き様を活写した歴史小説の名作。

重耳(下) (講談社文庫)
宮城谷 昌光

重耳(中)

 歴史小説「重耳」は、多くの人物が登場するが、それぞれ魅力的な光を放っている。晋は重耳の父の代になり、新たな内患外憂の危機に見舞われる。事態の変化の中で、重耳をめぐる人々の価値観が浮き上がり深みのある物語が展開される。

重耳(中) (講談社文庫)

重耳(上)

 中国の春秋戦国時代初期、晋の国をめぐる人々を描いた宮城谷昌光の歴史小説「重耳」。幾多の国々がせめぎあう中、重耳の祖父、称は徐々に野望を実現していく。
 多くの人々が織りなす重層的でなおかつ躍動感に溢れた物語。

重耳(上) (講談社文庫)

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