龍馬伝 5
NHK大河ドラマ「龍馬伝」第5回は、「黒船と剣」。黒船を間近に見た龍馬と桂小五郎は圧倒され、呆然となる。
土佐では、近藤正臣演じる山内豊信と、田中泯演じる吉田東洋が登場する。やたら重々しい雰囲気で、龍馬のまわりと対照をなしている。
黒船ショックを勢いある演出で表現し、志士の時代の幕開けをくっきりと描き出していた。
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NHK大河ドラマ「龍馬伝」第5回は、「黒船と剣」。黒船を間近に見た龍馬と桂小五郎は圧倒され、呆然となる。
土佐では、近藤正臣演じる山内豊信と、田中泯演じる吉田東洋が登場する。やたら重々しい雰囲気で、龍馬のまわりと対照をなしている。
黒船ショックを勢いある演出で表現し、志士の時代の幕開けをくっきりと描き出していた。
女声ア・カペラ・グループ、アンサンブル・プラネタによる8枚目のCDは、「蘇州夜曲」「さくらさくら」「とうりゃんせ」など、よく親しまれた日本の叙情歌集。
繊細な歌声が、それぞれ独立した楽器のように旋律を綾なし、広がっていく。
西洋音楽の手法も取り入れた新鮮なアレンジにより、様々なアンサンブルが織りなされるが、旋律の美しさが心にしみ、日本に生まれてよかったと実感させてくれる。
一つ一つの曲が宝石のような輝きを放つアルバム。
決定盤!!ア・カペラ - 日本の叙情歌
アンサンブル・プラネタ
バーンスタインとベルリン・フィルの一期一会の演奏。精緻さと情熱がせめぎ合い、緊張感に満ちた、独特の雰囲気を持つ。
最終楽章のアダージョは、その情熱も、せめぎ合いも、ドラマティックな展開も、あらゆるものを昇華させ、この上なく美しい。
マーラー : 交響曲第9番 バーンスタイン
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
航空に関わる人々の姿を描いた矢口史靖監督の映画「ハッピーフライト」。
「大空港」や「エアポート」シリーズなど、海外ではフライトを扱った映画は多い。「ハッピーフライト」も、ひとつのフライトを基にした群像劇であるが、乗客、操縦士、フライト・アテンダント以外にも、多くの人々が登場する。綿密なリサーチと、全日本空輸 (ANA) の全面的な協力のもとに制作されており、整備士、管制官、オペレーションコントロールセンター、バードパトロールなど、様々な部署の人々の動きが描かれる。ひとつのフライトにこれほどの人々が関わっているのかと改めて驚かされる。コミカルな中にプロの矜持を描く矢口監督の手腕はさすがである。
フランク・シナトラの主題歌「カム・フライ・ウィズ・ミー」 の伸びやかで貫禄ある歌唱が印象に残る。アン・ハッピーな状況をたくさん盛り込みながらも、観る者をハッピーな気持ちにさせる快作。
江戸川乱歩の短編小説「人間椅子」「押絵と旅する男」を佐野史郎が朗読したCDを聴く。ゆっくりと、ぽつりぽつりと語る佐野史郎の口調が、乱歩の綴る奇怪な世界をじっくりと伝える。やや狂気を帯びた場面の描写などは、この読み手でなければこれほどうまく表現できないのではないか。
非現実でありながらも、心に迫る乱歩の文章の巧みさに改めて感嘆する。
人間椅子/押絵と旅する男 (新潮CD)
佐野 史郎
幸田露伴の「五重塔」を、日下武史が朗読したCDを聴く。絶妙の調子と間合いを持った、名人芸とも言える語りで格調高い文が読まれ、物語に引き込まれる。
明治の人々の細やかな人情の丁寧な描写が見事であり、それとの対比で、塔の建築を手がけることに惹かれた男の一途さがデモーニッシュな凄みを持って迫ってくる。
名文の韻律と格調は、名工による建築物のように時を経ても後世に残る。
山本周五郎の小説「ちゃん」を、名古屋章が朗読したCDを聴く。腕は良いが、仕事に恵まれない職人重吉を思う家族や知人たちを通し、下町の人情を細やかに綴った名編。名古屋章の暖かみのある語りが江戸の情緒と心の機微を豊かに表現している。
NHK大河ドラマ「龍馬伝」第4回は、「江戸鬼小町」。龍馬が江戸に着き、北辰一刀流の千葉道場で剣術修業をする姿を描く。道場主、千葉定吉の娘である女剣士、佐那を貫地谷しほりが好演している。
テンポの良い展開で、ぐいぐいと進む様が心地よい。
アバターの3D版は、映画がひとつの時代を迎えたことを感じさせてくれる。3Dは、これまで「飛び出す」ことを売りにしてきた面があった。しかし、この映画では、画面に奥行きを与え、物体に質感をもたせることに3Dが大きな効果を与えている。そのため、臨場感が増し、虚構と分かっていても観る者を引き込む力を持っている。
3D時代の本格的な幕開けとして、大きな役割を果たす映画であり、商業的にもたいへん大きな意味合いを持った作品である。あらゆるアイディアを投入し、巨費をかけてじっくりと制作されたこの映画を凌ぐ映像が、今後も多く現れるのであろうか。
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