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服部良一~生誕100周年記念トリビュート・アルバム~

 福山雅治による「東京ブギウギ」、関ジャニ∞の「買い物ブギ」、東京スカパラダイスオーケストラが奏でる「青い山脈」、小田和正が歌う「蘇州夜曲」など、服部良一の生誕100周年を記念し、一流アーティストがそれぞれの持ち味を生かした演奏を繰り広げるアルバム。子の服部克久、孫の服部隆之が編曲を手がける。
 ゴズペラーズの「銀座のカンカン娘」など、素晴らしいカヴァーが多く、感動の連続。
 良一を偲んで隆之が作曲した「昭和モダン」もいい。良一の人生を、谷川俊太郎が詞にし、克久が作曲・編曲した「シアワセノカタチ」にも魂をゆさぶられる。これぞまさしく正真正銘のモダン。
 世代を超えて良き音楽の豊かさを共有できるアルバム。

服部良一~生誕100周年記念トリビュート・アルバム~
オムニバス 一青窈 山崎まさよし 佐藤しのぶ 松浦亜弥 徳永英明 布施明 小田和正 福山雅治 井上陽水 関ジャニ∞(エイト)
B000VD3CLA

アニカペラ VOL.2

 「鉄腕アトム」」「エイトマン」「鉄人28号」「ガッチャマン」「デビルマン」、誰でも知っているアニメの名曲が、ア・カペラの素敵なアレンジで新たな魅力を放つ。声による伴奏が実に見事。何度聴いてもイイ。
 名作アニメのテーマ曲が細部にいたるまでよく作り込まれていることを再認識させてくれるアルバム。

アニカペラ VOL.2
オムニバス VOIX DOUCE 松澤由美 サリヤ Feat.VOIX DOUCE
B000O78WVI

忍ぶ川

 「忍ぶ川」は、自らの血におそれを抱く学生と、悲しい過去を負う女性との恋愛を透明感のある筆致で描く三浦哲郎の小説。
 「芥川隆行が語る名作シリーズ」では、純愛の譜が情緒豊かに表現される。平榮子の明るい口調が、雪の中に咲く花のように彩りを添える。

名調子 芥川隆行が語る 名作シリーズ 忍ぶ川
芥川隆行
B0011ZOJBE

忍ぶ川 (新潮文庫)
三浦 哲郎
4101135010

ドラマ 蒼穹の昴

 NHKドラマ「蒼穹の昴」が放送される。浅田次郎の原作は、自分にとって大事な作品なので、軽々に感想がかけないので、いまだにこのブログにも載せていない。しかし、いつかは書かなくてはと思っている。
 それだけに、ドラマ第一回には正直失望する。浅田次郎が心血を注いで書いた作品だけに、圧倒的な力を文章から感じたのだが、ドラマ第一回には、それがみじんも現れていない。科挙の試験までの流れを、時系列で素直に映像にしてほしかった。
 紫禁城内部の映像はきらびやかで見事だが、人物については、田中裕子の西太后の演技に頼りすぎているのではないか。もう少し回が進めば、原作の良さが浮き出てくるのかもしれないが、やはり原作とは別物と思って見なくてはいけないと感じさせる初回であった。

NHKドラマ「蒼穹の昴」

龍馬伝 39

 NKH大河ドラマ「龍馬伝」第39回は、「馬関の奇跡」。いよいよ第4部、最終コーナーに入る。亀山社中の面々も長州の戦に加わり、勇姿を見せる。奇兵隊はゲリラ部隊と化し、高杉晋作は着流しに三味線を奏でながら敵陣に悠然と乗り込み相手を颯爽と倒すヒーローぶりを見せる。なるほど、仮面ライダーだ。幕府軍はショッカー、徳川慶喜は悪の首領か?

NHK大河ドラマ「龍馬伝」

矢野顕子 Piano Nightly

 矢野顕子の弾き語りによる「Piano Nightly」には、自然と引き込まれる。ピアノ一音一音に思いが込められ、素晴らしい。文部省唱歌「椰子の実」すら、前奏が流れた瞬間から完全に矢野顕子の世界になっている。大事な人に語りかけるように奏でられた珠玉の15曲。

おもしろくても理科

 清水義範の軽妙な文章で、楽しく綴られる理科エッセイ。西原理恵子の漫画は、内容とほとんどかみ合っていず、単にけんかをふっかけているようにも思われる。が、自身の体験を描いたコマ漫画は、無類に面白い。

おもしろくても理科 (講談社文庫)
清水 義範 西原 理恵子
4062636263

蕎麦ときしめん

 日本人論のパロディで、名古屋人を語る「蕎麦ときしめん」、司馬遼太郎の文を彷彿とさせる「商道をゆく」「猿蟹の賦」、学術書「英語語源日本語説」の序文だけで構成された「序文」など、言葉の楽しさに満ちあふれた清水義範の作品集。あまりに面白すぎるので、人が大勢いる場所で読むのは避けた方がいいかも。

蕎麦ときしめん (講談社文庫)
清水 義範

不思議の国のアリス ドラマCD

 「不思議の国のアリス」を、かないみか、緒方賢一などの声優が演じたCD。ルイス・キャロルの原作に比較的近い会話で構成されている。

不思議の国のアリス
ドラマCD かないみか
B00005FEUV

カラヤン ベートーヴェン交響曲第5番・第6番

 カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団によるベートーヴェン交響曲第5番・第6番のCDを聴く。1962年の演奏。「運命」の第4楽章がことにかっこいい。「田園」は、美しい響きに安心して身を委ねられる。

ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」&第6番「田園」
ベートーヴェン ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 カラヤン(ヘルベルト・フォン)
B000STC5HO

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