八重の桜 26
NHK大河ドラマ「八重の桜」第26回は、「八重、決戦のとき」。
半年間、八重は歴史の表舞台にたつことなく、会津の地で時を過ごす。大河ドラマで、ここまで控えめであった主人公がいたであろうか。自己主張をする場面はあっても、まわりにさとされ、家族や地域の中で役割を淡々と果たす。
しかし、会津に新政府軍が迫った今、スペンサー銃をもって敢然と立ち上がる。その勇姿は、いままで耐えてきただけに、より凛々しく映る。
砲火が轟く鶴ヶ城では、西郷家の自刃、白虎隊の最期など、悲劇が相次ぐ。それらは、誇りと名誉を懸けた選択であった。作り手の気概が集約され、このドラマを象徴する回であった。
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