蒼天航路 18
「ならばよし」
蒼天航路も第18巻で幕を閉じる。三国志の登場人物を縦横に活躍させ、独自の世界を形作った作品。曹操を主役に据えたことで、戦いのみでなく政についても深く切り込むことができ、その幅広い描写にはいつも感嘆させられた。
迫力ある、ときに何かが乗り移ったかのような気迫のこもった絵、静かな場面の温かさ、どちらも味わいがあった。
静と動を巧みに交え、戦を通して人の生き様をあらわにした、著者畢生の名作。
蒼天航路(18)<完> (講談社漫画文庫 (き1-21))
王 欣太 李 學仁
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