開口閉口
開高健の「開口閉口」は、ユーモアとウィットに溢れたエッセイ集。話題は、食、釣り、酒、世界情勢、人生の苦楽など、極めて幅広い。
芳醇なウィスキーのようなふくよかな香りとほのかな苦みをたたえ、じわりと余韻の残る味わいがある。
豊富な語彙とユニークな比喩で、読書の楽しみを存分に与えてくれる珠玉の随筆。
開口閉口 (新潮文庫)
開高 健
開高健の「開口閉口」は、ユーモアとウィットに溢れたエッセイ集。話題は、食、釣り、酒、世界情勢、人生の苦楽など、極めて幅広い。
芳醇なウィスキーのようなふくよかな香りとほのかな苦みをたたえ、じわりと余韻の残る味わいがある。
豊富な語彙とユニークな比喩で、読書の楽しみを存分に与えてくれる珠玉の随筆。
開口閉口 (新潮文庫)
開高 健
直木賞受賞作「暗殺の年輪」を含む5篇を収めた藤沢周平の初期短編集。
過去を背負った人々が織りなす深みのある物語で、暗さをたたえた作品が多いが、その中で「ただ一撃」のほのかな明るさが光る。
時代小説の風格を味わえる名作集。
暗殺の年輪 (文春文庫)
藤沢 周平
北海道根室沖の海上にそびえる石油採掘施設から突然連絡が途絶える。派遣された自衛隊員がそこで見た者は……。
最後まで一気に読ませる怒濤のエンターテイメント・ノベル。
NHK大河ドラマ軍師官兵衛第17回は、「見捨てられた城」。
上月城は、信長の決定により見捨てられ、毛利の撤退により志方城も孤立する。
戦闘シーンもなく、淡々と播磨の様子が描かれる。志方城の攻防をもっとじっくりと見せてもよかったのではないか。官兵衛の義兄であるのに最期があまりにあっけなさすぎる。
軍師官兵衛 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
NHK出版
NHK「100分 de 名著」のドストエフスキー『罪と罰』では、この作品のエッセンスが解説される。
ロシアの近代化による社会のひずみなど、背景を含めて記されている。業を背負った人間が極限状態において何を考え、どう行動するのか。救いは見いだせるのか。その深い思索の中から生み出された大作の本質と向き合う意欲的な番組であった。
ドストエフスキー『罪と罰』 2013年12月 (100分 de 名著)
亀山 郁夫
NHK「100分 de 名著」で、2014年2月にエーリッヒ・フロム「愛するということ」が取り上げられる。1956年にアメリカで出版された愛の本質を分析した思想書。
人間関係において、自らの行為を整理する一助となるかもしれない。
フロム『愛するということ』 2014年2月 (100分 de 名著)
鈴木 晶
セイブ・ザ・ワールドは、2003年に公開された映画。マイケル・ダグラスがCIA潜入捜査官を演じる。激しいアクションがビジネスのように展開される、いかにもお気楽なアメリカ映画。
リクツ抜きに楽しめるアクション・コメディ。
セイブ・ザ・ワールド [DVD]
ナット・モールディン
刑事コロンボ「二つの顔」は、双生児をマーティン・ランドーが演じるユニークな作品。「毒のある花」は、化粧品会社の社長をヴェラ・マイルズが迫真の貫禄で演じ見応えのある作品。
春風亭柳昇による「結婚式風景」、古今亭今輔による「青空お婆さん」、三遊亭円歌による「電報違い」を収めた軽やかな落語のCD。
新作落語入門 ベスト
V.A.
宮城谷昌光による随筆集「春秋の名君」。内容は3部に分かれ、第1部では中国春秋戦国時代の12名の名君が語られる。
第2部では、「孟嘗君」「重耳」「晏子」など創作に関わる思いなどが綴られている。中でも、司馬遼太郎との邂逅や別れを語る文章からは作者の強い思いが伝わっている。
第3部は、日常のことや生い立ちなどを綴るエッセイで、どの作品からも清冽な空気が感じられる。
筆者の歴史小説を支える周辺が清澄な文体で記された随筆集。
春秋の名君 (講談社文庫)
宮城谷 昌光
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