« 2014年4月 | メイン | 2014年6月 »

高崎高校 第62回 翠巒祭

Suiransai2014_01

 高崎高校の第62回「翠巒祭」に家族で出かける。初日、12時開始だが、20分間に行くと校舎脇の駐車場に車を停めることができた。アーチの前には多くの人が行列をつくっていた。5月末というのに、33度の気温。開場前からたいへんな熱気。
 アーチは校門を覆い尽くして5つもの入り口を設けた力作。来場者に非日常へと誘う存在感がある。

Suiransai2014_02

 校舎一面を飾る巨大壁画は、湖畔に面した洋風の街並みが表現されていた。湖水に映る尖塔の建物が美しく爽やかな印象を与えていた。

Suiransai2014_03

 今年のテーマは、"No Limit!" 『高崎高校全体が一丸となって「翠巒祭の成功」の為に奔走していこうという意思表示です。』とパンフレットに記されている。伝統を継承し、無限の発展を遂げる意気込みが感じられる。

Suiransai2014_04

 長男も高校2年生となり、物理部で自作のゲームを展示できるようになった。説明にもゆとりが感じられる。社会的にも、部員の皆さんにだいぶ鍛えていただいたようだ。

Suiransai2014_05

 物理部では、表面張力など身近な科学の説明を子どもたちに行っていた。このような展示は、今後どんどん発展させていってほしいと願う。

Suiransai2014_06

 鉄道研究部は、いつもながら見事なジオラマを作成している。長岡駅付近の様子は、特に力が入った出来映えであった。

Suiransai2014_07

 和太鼓部の力強い演奏が、イベントステージから響き渡る。イベントステージの背景も、写楽、北斎、歌麿などの名画を取り入れた迫力の構図。

Suiransai2014_08

 喫茶店は実行委員が運営している。廊下のデザインには力が入っている。

Suiransai2014_09

 教室の窓の切り絵もたいへん凝っている。部屋全体でひとつのアート。憩いの空間にしようという配慮がされている。

Suiransai2014_10

 翠巒会館で吹奏楽部の演奏を聴いたが、たいへん楽しめた。特に、マリンバの演奏が素晴らしい。3人で同時に一つのマリンバを叩くパフォーマンスには圧倒された。

Suiransai2014_11

 薔薇は今年も咲き誇り、心安らぐ空間を作っている。

 「バラの香匂ふ 学び舎にて 友よ。」
 校歌の一節が、自然と今年も浮かび上がる。

Suiransai2014_12

 高崎高校の翠巒祭は、一部を見たに過ぎないが、至る所デザイン・センスに溢れ、来場者を無言でもてなしてくれた。
 訪れる人を楽しませようという熱い思いの総意で、「おもてなし」を自然と体現していた文化祭であった。

 高崎高校 第62回 翠巒祭

おれは権現

 戦国時代を舞台にした司馬遼太郎の短編小説集「おれは権現」。福島正則、可児才蔵、花房助兵衛など、7名の武将を描く。
 最後の「けろりの道頓」は、武将というよりは地方の名士で、「道頓堀」に名を残す人物を造形していが、たいへん味わい深い。また、「信九郎物語」には、歴史を手堀りする司馬作品の魅力が凝縮されている。
 出だしから一気に作品世界に引きずり込み、個性的な生き様を意外な切り口で述べ、読後に余韻を残す。司馬遼太郎のストーリーテリングの見事さがどの作品にも息づいている。

新装版 おれは権現 (講談社文庫)
司馬 遼太郎
4062750643

小原孝のピアノ詩集~また逢う日まで~

 「また逢う日まで」「青春時代」「UFO」「学園天国」「宇宙戦艦ヤマト」「狙いうち」「みずいろの手紙」「世迷い言」「ひまわり娘」など、阿久悠が作詞した曲を小原孝がピアノ・ソロで奏でる作品集。
 歌のメロディが優れた名曲ぞろいだが、ピアノにより、前奏や間奏がたいへん良く出来ていることが浮き上がる。
 また、ピアノの演奏だけであるのに、自然と歌詞が浮かんでくるのは、阿久悠の作詞の素晴らしさを裏付けている。
 詩情あふれる演奏で、聴く者の気持ちを豊かにするアルバム。

小原孝のピアノ詩集~また逢う日まで~
小原孝
B001GQI51I

続きを読む »

クリュイタンス ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ

 クリュイタンス指揮、パリ音楽院管弦楽団によるラヴェルの管弦楽集。
 組曲”クープランの墓”、「古風なメヌエット」「道化師の朝の歌」「海原の小舟」「逝ける王女のためのパヴァーヌ」を収める。
 繊細で美しいアンサンブルをもつ品格のある演奏で、フランスのエスプリの粋を伝える名盤。

ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ、他
クリュイタンス(アンドレ)
B000XAME92

サラ・ブライトマン 神々のシンフォニー

 サラ・ブライトマンの透明感のあるたおやかな歌声とゴージャスなバック・ミュージックにより、華やかな音楽が広がるCD。明と暗のコントラストがはっきりとた選曲と洗練されたアレンジで、変化に富んだ趣が楽しめるアルバム。

神々のシンフォニー
サラ・ブライトマン フェルナンド・リマ アンドレア・ボチェッリ ポール・スタンレー アレッサンドロ・サフィナ
B00126LR80

夏目漱石『こころ』 (100分 de 名著)

 NHK100分de名著、夏目漱石の「こころ」を取り上げた回の録画を見る。
 「真面目」を体現した姜尚中氏が、真正面から作品に向き合い、掘り下げて解説を行う。
 エドガー・アラン・ポーの「ウィリアム・ウィルソン」との類似についての話は興味深かった。
 最終回では、ゲストに島田雅彦氏を迎えてのトーク。島田氏のシニカルな視点がこれまでの3話と違った場を作り盛り上げる。

夏目漱石『こころ』 2013年4月 (100分 de 名著)
姜 尚中
4142230255

軍師官兵衛 21

 NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第21回は、「松寿丸の命」。官兵衛最大の試練である牢獄幽閉の回であるが、有岡城の攻防が迫力に欠けるせいか、緊迫感が今ひとつ。信長の軽さも一因か。竹中半兵衛のストイックな雰囲気に救われることが多い。

NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」

軍師官兵衛 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
NHK出版
4149233659



続きを読む »

ピアニック・ピアニズム

 前田憲男、佐藤允彦、鈴木宏昌の3名が競演するCD。三者が三曲ずつ奏で、まさに三者三様の音楽世界が楽しめる。ソロ、多重録音と趣向が凝らされ、高度な技量による圧巻の展開がなされるピアノ・ジャズ。

ピアニック・ピアニズム
前田憲男、佐藤允彦、鈴木宏昌
B008JZI3SE

オスロ国際空港

 1970年代、北欧オスロを舞台に、イギリス大使館の襲撃、空港のハイジャックなど、事件の連続に立ち向かう人々の姿を描いた映画。
 主役のショーン・コネリーが余裕の演技で存在感を見せる。テンポ良く進むストーリーで、最後まで一気に見せる社会派サスペンス。

オスロ国際空港/ダブル・ハイジャック [DVD]
B0030FZU66

不忠臣蔵

 赤穂浪士の討ち入りに加わらなかった人々を描く井上ひさしの連作短編「不忠臣蔵」。その中から、「酒寄作右衛門」、「岡田利右衛門」の2篇の朗読を収めたCD。小沢昭一の気っぷのいい口調で名作が活き活きと語られる。

不忠臣蔵 新潮CD
井上 ひさし
4108302338

アクセスランキング

Ajax Amazon

  • Amazon.co.jpアソシエイト
  • UserLocal
  • Ajax Amazon
    with Ajax Amazon