海難1890
明治22年、エルトゥールル号に乗り日本に赴いたトルコの親善使節団一行は、天皇陛下との謁見を終えるが、帰路、折しも近づいていた台風により紀伊半島沖で遭難する。紀伊大島の村人たちは総出で乗組員の救助にあたる。生き残ったトルコ人たちに、貧しい村人たちは自らの食料を分け与え献身的な世話をする。
国を超えた信頼を描き、深い感銘を与える映画。
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明治22年、エルトゥールル号に乗り日本に赴いたトルコの親善使節団一行は、天皇陛下との謁見を終えるが、帰路、折しも近づいていた台風により紀伊半島沖で遭難する。紀伊大島の村人たちは総出で乗組員の救助にあたる。生き残ったトルコ人たちに、貧しい村人たちは自らの食料を分け与え献身的な世話をする。
国を超えた信頼を描き、深い感銘を与える映画。
「漫画の神様」手塚治虫の製作現場を、担当編集者やアシスタントの証言で綴るコミック「ブラック・ジャック創作秘話」。
そこに描かれる手塚治虫の仕事ぶりには心底圧倒される。その熱にあおられるように、吉本浩二の絵にも気迫がこもっている。アメリカから電話だけで現場に指示をして漫画を作っていく場面には驚嘆した。
漫画への熱い想いが込められたノンフィクション・コミック。
NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」第43回は、「恩賞の彼方に」。長篠の戦いのために伐採した後に山崩れが起こる。小姓となった万千代は、家康の世話をし、恩賞の方法にアドバイスしつつ山崩れの対策も指示する。
戦国の世の環境破壊や、恩賞の難しさなど、普段描かれない部分を丁寧に物語りに盛り込む脚本には舌を巻く。サボン(石鹸)など小物にも気を配りながら、日常をしっかりと綴りつつ、歴史にうねりにもまれる人々に等しく光をあてる。稀少な大河である。
半沢直樹シリーズの第4弾。経営再建中の帝国航空の支援を任された半沢は、巨大な敵と戦うことになる。
航空会社の再建をメインとしているが、実質は政府系機関との対立が軸となっている。ストーリーに引き込まれるが、ついついドラマの登場人物たちの顔が浮かぶ。どうも、映像ありきの作品になっている感がある。
銀翼のイカロス (文春文庫)
池井戸 潤
「少年少女」は、福島聡の短編コミック。ロマンス、SF、ホラーとテイストの違う7話が収められ、どれも印象に残る。凛々しさをもった少女が登場する話が多く、黒田硫黄の「茄子」に似た趣きもある。
キャラクターが息づく、ノスタルジックな一冊。
突然急降下を始めた飛行機を、ウィトカー機長は奇跡のフライトで胴体着陸させ、102名中96名を救う。しかし、ウィトカー機長はアルコール依存症であった。
コカインの常習者でもあった機長を、友人であるパイロット組合の代表と敏腕弁護士が無罪にしようと画策する。
薬物依存の実情を描きながら、アメリカ社会の闇をえぐる作品でもある。見事な脚本に支えられたヒューマン・サスペンスの傑作。
悪の天才メガマインドを主役としたドリームワークス製作の3DCGアニメーション映画。大都市を守るスーパーヒーロー、メトロマンとの戦いに勝利した後、彼の生き甲斐は…。
ヒーロー物を悪役の視点で描いているユニークなアニメ。メガマインドが悪役となった背景から始まり、アイロニーに満ちたストーリーになっている。随所に作り手のこだわりが見られる、何度も楽しめる作品。
「Gメン’75」「非情のライセンス」「肝っ玉かあさん」「プレイガール」「モンキー・マジック」「さらば涙と言おう」「サインはV」「おくさまは18歳」「西部警察」など、1960~1970年代のドラマの主題歌を集めたCD。
次から次へと繰り出される名曲に、今聴いてもワクワクする。テレビ黄金期は、テーマ音楽も優れていた。
青春TV倶楽部40
テレビ主題歌 伊集加代子 ゴダイゴ まがじん 榊原郁恵 森田健作 坂口良子 ヴォーカル・ショップ 小林亜星 0座標 中村雅俊
中森明菜「I LOVE YOU」、NOKKO「いとしのエリー」、山本潤子「世界に一つだけの花」など、女性歌手が男性アーティストのヒット曲カヴァーしたアルバム。しとやかに歌われる楽曲には、新たな魅力を感じる。
COVER RED 女が男を歌うとき
オムニバス bird 夏川りみ 伴都美子 杏里 和田アキ子 沢田知可子 山本潤子 中森明菜 NOKKO 広瀬香美
NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」第42回は、「長篠に立てる柵」。徳川家康の嫡男・松平信康は、織田信長から茶碗を贈ろうされるが、過ぎたる褒美と固持する。その茶碗は、長篠の戦いで柵作りに功のあった近藤家を通じ、おとわのいる井伊の龍潭寺に寄進されることになる。
直政パートは、回を重ねるにつれ、脚本がブラッシュ・アップされている。長篠の戦いも迫力ある描写であった。万千代の色小姓に向かうサービスもあり、楽しんで作っている様子が伝わってくる。
何より、市川海老蔵演じる信長が凄みのある存在感を出し、ドラマを引き締めていた。
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