春にして君を離れ
娘の病気見舞いを終えバグダッドからイギリスに帰る途中、主人公は周囲の人間関係に様々な疑問を抱き始める。
ミステリーの女王、アガサ・クリスティが、揺れ動く女性の心を繊細に描く。派手な事件は起こらないが、それゆえに力量が遺憾なく発揮されている。心理サスペンスの傑作。
娘の病気見舞いを終えバグダッドからイギリスに帰る途中、主人公は周囲の人間関係に様々な疑問を抱き始める。
ミステリーの女王、アガサ・クリスティが、揺れ動く女性の心を繊細に描く。派手な事件は起こらないが、それゆえに力量が遺憾なく発揮されている。心理サスペンスの傑作。
NHK大河ドラマ「西郷どん」第16回は、「斉彬の遺言」。井伊直弼の粛清の手は西郷や月照にも及び、二人は逃亡を余儀なくさせられる。
他の大河ドラマでも幻滅させられた手法を、早々と使うあたりの神経に感心した。
「めぐり逢う朝」はアラン・コルノー監督によるフランス映画。ヴィオールの名手と芸術に関する、ワンシーン・ワンシーンが絵のような作品。
自分にとっては生涯の契機となる象徴的な映画。
池野成の激烈さ、伊福部昭の鮮烈なリズム、黛敏郎のジャジーな味わいなど、日本における打楽器曲の魅力を詰め込んだCD。ティンパニ、シロフォン、マリンバが縦横無尽に活躍し、独特な作品世界を繰り広げるアルバム。
3SCD-0035 伊福部昭、池野成、黛敏郎:打楽器作品集
岩見玲奈 菅原淳
「動脈列島」は、清水一行の小説を基にした社会派サスペンス。1975年公開、増村保造監督作品。高度経済成長期の日本を舞台に、新幹線の騒音公害を題材としている。
田宮二郎、近藤正臣、関根恵子など、錚々たる俳優陣が競演する映画。昭和の熱気を感じさせる重みのある作品。
メディアをコミカルかつアイロニカルに描いたジム・キャリー主演の映画「トゥルーマン・ショー」。
「マスター・アンド・コマンダー」などの巨匠ピーター・ウィアーが監督し、喜劇的であるが苦みと深みのある映画に仕上がっている。
「ナイト・アンド・デイ」「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」「枯葉」など、ジャズのスタンダード・ナンバーを寺井尚子が奏でるCD。流麗で艶やかさをもったヴァイオリンの音色が魅力。ピアノやベースもスリリングに絡み、ジャズのよさを堪能させてくれるアルバム。
The Standard
寺井尚子
「リンゴの唄」「青い山脈」「東京ブギウギ」などは、戦中の重苦しさを振り払おうとするような前向きさが感じられる。
「嵐を呼ぶ男」「バナナ・ボート」「黄色いさくらんぼ」は高度経済成長に向かう勢いと明るさがある。
「東京ナイト・クラブ」「カスバの女」「有楽町で逢いましょう」などはムード歌謡の黄金期を伝える。
「長崎の鐘」「テネシー・ワルツ」「ここに幸あり」などの深い抒情をたたえた名唱は時を越えて息づく。
「歌は世につれ 世は歌につれ」を体現したアルバム。
青春歌年鑑 50年代総集編
オムニバス 津村謙 山口淑子 渡辺はま子 美空ひばり 伊藤久男 織井茂子 三木鶏郎 笠置シヅ子 暁テル子 池真理子
姉妹デュオ、シュガーシスターズのCD「MEGUMI~未来へつなぐ日本のうた~」。美しいハーモニーで歌われる名曲の数々には、素直に浸れる心地よさがある。
MEGUMI~未来へつなぐ日本のうた~
シュガーシスターズ
NHK大河ドラマ「西郷どん」第15回は、「殿の死」。渡辺謙の演技に頼り切った島津斉彬が退場する回。
ひたすらにばたばたとした回であった。陳腐な脚本と安易な演出で、斉彬の魅力を削いでしまったのでははないか。
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