かがみの孤城
学校に行けなくなった中学生こころは、自室にこもる毎日が続いていた。ある日、鏡が光り中に引き込まれると、そこには似た境遇をもつ七人の中学生たちがいた。
辻村深月の「かがみの孤城」は、学校にうまく向き合えない子どもたちの心情を丁寧に描いた小説。ファンタジーの体裁をとっているが、その設定が惹き付ける力をもち、最後まで一気に読ませる。様々なことがらが最後に収束していく様は圧巻で、良質のミステリーに接した読後感があった。
学校に行けなくなった中学生こころは、自室にこもる毎日が続いていた。ある日、鏡が光り中に引き込まれると、そこには似た境遇をもつ七人の中学生たちがいた。
辻村深月の「かがみの孤城」は、学校にうまく向き合えない子どもたちの心情を丁寧に描いた小説。ファンタジーの体裁をとっているが、その設定が惹き付ける力をもち、最後まで一気に読ませる。様々なことがらが最後に収束していく様は圧巻で、良質のミステリーに接した読後感があった。
宇宙戦艦ヤマト2199 第26話は、「青い星の記憶」。
旧作へのリスペクトをもちつつ、新たな解釈を付与してつくられた最終回。スピリチュアルな部分が強調されている。
沖田艦長の台詞は胸にやはり沁みる。宮川泰の音楽がいかに素晴らしいかを再認識させてくれた。
本作は、飽食の時代を象徴しているヤマト。帰還時のパーティー場面でも食料がメチャクチャ豊富。技術的には見事であり、描写の細かさには感心するが、全体的に緊迫感が薄れている。
1974年のヤマトがいかに必死につくられ、それゆえ胸に迫る作品であったかをあらためて感じさせてくれる。
宇宙戦艦ヤマト2199 第25話は、「終わりなき戦い」。
帰還の途に就くヤマトだが、待ち受けるガミラスとの戦闘は熾烈を極める。
最後の戦闘で密度の濃い描き込みがなされている。
宇宙戦艦ヤマト2199 第24話は、「遥かなる約束の地」。ついにヤマトはイスカンダル星に着艦する。
暗い宇宙での戦闘が多かったため、イスカンダルの明るさが沁みる。美術スタッフが繊細な世界を創り上げ、最も美しい回となっている。
宇宙戦艦ヤマト2199 第23話は、「たった一人の戦争」。ヤマトはガミラス星に到達し、敵中深く侵攻する。
民を犠牲にしてまでヤマトに向かうデスラーの姿は旧作と同じだが、「硫酸の海」の設定を捨て、オリジナルなストーリーで勝負をかける。デスラー側の描き込みに意気込みを感じる。
宇宙戦艦ヤマト2199 第22話は、「向かうべき星」。目的地イスカンダルがガミラスと二連星であったことを知り、衝撃を受けるヤマトのクルーたち。
ヤマトが近づき、ガミラス側の美術もより一層力が入っている。イスカンダルとガミラスの関係を暗示しながら、最終章に向かい独特の空気を醸す回。最終版に向け、スタッフの思いが徐々に高まっていることが伝わってくる。
宇宙戦艦ヤマト2199 第21話は、「第十七収容所惑星」。ビリー・ワイルダー監督の映画「第十七捕虜収容所」のオマージュか。
しかし、前回の「七色の陽のもとに」に比して中身が著しく薄い。埋め草的な回と感じてしまう。
宇宙戦艦ヤマト2199 第20話は、「七色の陽のもとに」。クライマックスとも言えるドメル艦隊との対決。
戦術的にはオリジナルより大分考えられ、駆け引きの妙があった。しかし、その分緊迫感が薄れてしまっている感もある。
沖田艦長とドメル将軍との最後の対面は、やはり胸に迫るものがあった。
宇宙戦艦ヤマト2199 第19話は、「彼らは来た」。ついに大マゼラン銀河に到達したヤマト。デスラー総統はドメル将軍に再びヤマト迎撃の命を下す。
ドメル将軍が率いる艦隊の描写が素晴らしい。艦のひとつひとつに作り手の思い入れが伝わってくる。
宇宙戦艦ヤマト2199 第18話は、「昏き光を越えて」。亜空間ゲートを使いバラン星へたどり着いたヤマトの前には、1万隻に及ぶガミラスの大艦隊が集結していた。
これぞヤマト!敵に囲まれた状況で、決死の戦法を敢行する。カタルシス溢れる、ヤマトの醍醐味が凝縮された回。素晴らしい!
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