ツァラトゥストラはかく語りき (まんが学術文庫)
ニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」を、漫画で表現した作品。サッカー少年の成長物語を、ニーチェの箴言を含めて描く荒技。
「神は死んだ」の歴史的背景なども解説されており、教養書としても面白い。
受験勉強中の次男が読み、「獅子のように生きなければ」と語っていた。来年の飛躍を願う。
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ニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」を、漫画で表現した作品。サッカー少年の成長物語を、ニーチェの箴言を含めて描く荒技。
「神は死んだ」の歴史的背景なども解説されており、教養書としても面白い。
受験勉強中の次男が読み、「獅子のように生きなければ」と語っていた。来年の飛躍を願う。
酒見賢一の小説「墨攻」は、中国の春秋戦国時代を舞台とした歴史小説。趙に攻められる小城を救うため、墨子である革離は自らの信念に従い単身城に赴く。城の守備にあらゆる策を講じ、大軍を待ち受ける。
非攻の哲学をもつ集団「墨子」の思想を、城での戦いを通じて描き出す。迫真の攻城戦、敵味方双方の心理描写など、物語の魅力にあふれている。
無類の面白さをもった歴史小説の傑作。
ショーペンハウアーの「自殺について」を漫画で表現した作品。まんが学術文庫シリーズ「幸福について」の続編にあたる。今回も個性的なキャラクターを配し、ストーリー仕立てでショーペンハウアーの思想をやさしく語りかける。
漫画の多彩な技法を用い、すらすらと読ませてくれる。日本の漫画文化の深さをも感じさせてくれる好著。
自殺について (まんが学術文庫)
ショーペンハウアー 伊佐義勇
松岡圭祐の小説「ミッキーマウスの憂鬱」は、東京ディズニーランドを舞台にした小説。
ディズニーにあこがれ、準社員となった若者の成長を描く。夢の王国を支える人々の思惑と矜持が渦巻くドラマ。バックステージのリアルな描写が興味深い青春物語。
米倉涼子が一匹狼の天才外科医を演じる「ドクターX」。そのテーマ音楽が素晴らしい。上柴はじめの主人公の寂寥感を表すかのような口笛に始まり、ストリングスが徐々に盛り上がりオーケストラが一体となってヴォルテージが絶頂を極めていく。
この高揚感溢れる音楽は、沢田完による作曲。池野成に師事し、多彩な音楽活動を展開している超ベテランである。CDの解説で作曲者が語る。
『大門未知子の魅力と女優・米倉涼子の魅力が、かけ算のように僕のイマジネーションを増幅して、ドクターXのテーマはあっという間に完成した。』
音楽が魅力に溢れるはずである。まさに、人を得たドラマであった。
「あなたの愛は一切を無視して私をつつむ」
高村光太郎が、妻を綴った詩集「智恵子抄」。ひたむきな愛情が、清冽な文章で語られ胸を突く。
最初から通して読むと、40年間の重みが感じられ、より一層感慨深く心の奥底に迫ってくる。
「もみの木」ウィーン少年合唱団、「ホワイト・クリスマス」ブリン・ターフェル、「きよしこの夜」ドレスデン聖十字架合唱団 「オ・ホーリー・ナイト」ルチアーノ・パヴァロッティ、「くるみ割り人形」カラヤン、「アヴェ・マリア」キリ・テ・カナワなど、クリスマスにふさわしい清らかな曲を集めたCD。
一流のアーティストにより、美しい聖夜の調べが奏でられる。
角川アニメーション映画第1作「幻魔大戦」は、りん・たろう監督による1983年公開作品。「アキラ」の大友克洋がアニメーション制作に初めて参画した作品でもある。
古谷徹、池田昌子、小山茉美、内海賢二などベテランに加え、江守徹、美輪明宏、原田知世、穂積隆信なども参加し、実に豪華な声優陣であった。
椋尾篁による背景美術が素晴らしい。また、ローズマリー・バトラーが歌う主題歌「光の天使(CHILDREN OF THE LIGHT)」が印象深い。
映画を見に行ったとき、なぜかテリー・ギリアム監督の「バンデットQ」との同時上映であった。当時は、恐怖映画「ファンタズム」と「がんばれ!!タブチくん」、「ルパン三世 カリオストロの城」と「Mr.Boo!ギャンブル大将」など脈絡のない作品の同時上映が多かった。「ナイル殺人事件」と「ルパンVS複製人間(ルパン三世の最初の劇場版)」を2回ずつ見た時にはさすがに疲れたことを思い起こす。
伊坂幸太郎の小説を原作とする映画「アヒルと鴨のコインロッカー」。
中村義洋監督は、原作の空気感を損なわずに映像化をしている。ボブ・ディランの「風に吹かれて」がメイン・テーマとなっている。原作のトリッキーな部分を巧妙な演出でクリアした。
濱田岳、瑛太、大塚寧が独特の雰囲気を醸す。切ない余韻を残す青春映画。
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