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インターステラー

 「インターステラー」は、クリストファー・ノーラン監督によるSF映画。
 異常気象、植物の枯死などにより、人類は危機を迎えていた。元宇宙飛行士でありトウモロコシ農場を営む主人公は、娘の部屋での異変をきっかけに宇宙に旅立つことになる。
 ノーラン監督によるリアリティの追究により、迫真の映像が生み出されている。とりわけ、科学的な知見を取り入れた宇宙の映像が圧巻。ワームホール、ブラックホールなど理論物理学者キップ・ソーンの監修により緻密な計算を基に表現されている。
  第87回アカデミー賞視覚効果賞に輝くハードSF映画の傑作。

インターステラー(字幕版)

黒革の手帖 7

 ドラマ「黒革の手帖」最終回は、原作から離れたオリジナル脚本。仲村トオルとの微妙な関係を軸に、したたかに這い上がる主人公の姿を描く。
 華やかな顔立ちと毅然とした佇まいをもつ米倉涼子は、どんな服を着てもよく似合う。冷徹に男を手玉にとる役を、たおやかさも持ちながら演じあげた。つくづく器用な女優さんだと思う。
 最終回はおおきく脚色がなされていたものの、原作はやはり素晴らしく、映像への創作意欲をかき立てる強い魅力をもっていることが実感された。
 個性豊かな俳優がぶつかり合い、華やかな展開がなされるサスペンスドラマの傑作。

黒革の手帖 DVD-BOX
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黒革の手帖 6

 松本清張原作のドラマ「黒革の手帖」第6話では、徐々に追い詰められる主人公を描く。原作のメイントリックが扱われるが、登場人物どうしの数々のバトルが行われてきたため、たいへん地味に感じる。しかし、それは着実に人ひとりを転落させる効果があった。
 京都の情緒など原作にない要素を盛り込み、最終回へ誘う。

黒革の手帖 DVD-BOX
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黒革の手帖 5

 松本清張原作のドラマ「黒革の手帖」第5話では、さらなる高みに登る原口元子の姿が描かれる。大物フィクサーを津川雅彦が楽しんで怪演している。
 絶頂としのびよる影を色彩感覚豊かに表現し、終盤になだれこむ。

黒革の手帖 DVD-BOX
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いだてん 4

 NHK大河ドラマ「いだてん」第4話は「小便小僧」。高等師範学校のマラソン大会で3位となった金栗四三であったが、家族からは勉学に専念せよと咎められる。一方、嘉納治五郎は日本初のオリンピック予選開催にむけて苦労をするが、準備は進められていく。
 当時の情景など、丁寧な考証を重ねていることがひしひしと伝わる。このまま快走してほしい。 

NHK大河ドラマ「いだてん」

いだてん 前編 (NHK大河ドラマ・ガイド)
いだてん 前編 (NHK大河ドラマ・ガイド)

黒革の手帖 4

 松本清張原作のドラマ「黒革の手帖」第4話では、医大進学予備校の理事長に狙いを定める原口元子の姿を描く。
 柳葉敏郎が飄々とした雰囲気をもちながら、その実抜け目ない経営者を好演。
 老舗クラブ「燭台」のママを演じる山本陽子の貫禄が際立つ。山本陽子は1982年のドラマ「黒革の手帖」では主人公原口元子を演じており、米倉涼子は先輩との競演により良い意味の緊張感をもって役に望めたのではないか。二人が語るシーンにはたおやかな会話ながら独特の緊迫した雰囲気があった。

黒革の手帖 DVD-BOX
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黒革の手帖 3

 松本清張原作のドラマ「黒革の手帖」第3話は、クラブのママ米倉涼子と、代議士を目指す仲村トオルとのロマンスをからめて描く。
 原作ではリアルな情景の中でかっちりと描写され硬質な雰囲気があるが、ドラマで銀座のきらびやかなシーンや、ユーモラスなシーンがあるため社会の闇といったおどろおどろしい雰囲気は緩和されている。個性のぶつかり合いが強調され、終始楽しめる回になっていた。

黒革の手帖 DVD-BOX
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黒革の手帖 2

 松本清張原作のドラマ「黒革の手帖」第2話は、クラブの客に狙いを定め、ゆすりを行う原口元子を描く。
 原作で最も傑出した場面を、小林稔侍が実にうまく演じていた。間にはいる室井滋の演技もよい。芸達者な俳優が競演して惹き付けられた45分であった。

黒革の手帖 DVD-BOX
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黒革の手帖 1

 松本清張の小説を原作とする2004年のドラマ「黒革の手帖」。銀行の架空口座からの横領で1億2千万円を手に入れた銀行員原口元子は、銀座にクラブを開店する。
 米倉涼子が銀行員からクラブのママになるしたたかな女性を演じる。ライバル釈由美子、クラブの客として小林稔侍、柳葉敏郎など個性的な面々が次々登場し、片時も目が離せない展開となっていた。

黒革の手帖 DVD-BOX
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黒革の手帖(下)

 銀行の横領、恐喝で財をなし銀座のクラブを経営する主人公元子は、次なる標的を定める。
 女性の野望をサスペンスフルに描いたピカレスク・ロマンの傑作。

黒革の手帖(下) (新潮文庫)
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