清張さんと司馬さん
松本清張と司馬遼太郎の担当編集者を務めた半藤一利による、「清張さんと司馬さん」。
身近に観察した両巨匠のひととなりが実に面白い。また、両者の作品群から、日本史を見つめる視点を語る箇所はたいへん興味深く読めた。
特に、「坂の上の雲」「日本の黒い霧」など代表作を取り上げ、実際の対話を交えながら掘り下げていく部分は、編集担当として長く関わったからこそ語れる内容であろう。
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松本清張と司馬遼太郎の担当編集者を務めた半藤一利による、「清張さんと司馬さん」。
身近に観察した両巨匠のひととなりが実に面白い。また、両者の作品群から、日本史を見つめる視点を語る箇所はたいへん興味深く読めた。
特に、「坂の上の雲」「日本の黒い霧」など代表作を取り上げ、実際の対話を交えながら掘り下げていく部分は、編集担当として長く関わったからこそ語れる内容であろう。
矢野顕子のセルフ・カヴァーアルバム「はじめてのやのあきこ」。
槇原敬之と歌う「自転車でおいで」、小田和正との「中央線」など、トップアーティストとの豪華な共演でひと味違った楽曲になっている。
井上陽水との「架空の星座」は書き下ろし曲。
忌野清志郎との「ひとつだけ」は胸に沁みる。
ジャズピアニスト上原ひろみとの「そこのアイロンに告ぐ」のピアノ・デュオは圧巻。
世代を超えたアーティストが一堂に会する贅沢なアルバム。
1994年に公開された劇場用アニメーション「三国志」第三部の完結編は、「遥かなる大地」。
天下三分の計をなした後、英傑たちの最後の戦いが描かれる。
水攻め、火攻めなど戦闘シーンも変化に富み、惜しみない労力が注ぎ込まれている。
山口崇が声を演じる諸葛孔明が素晴らしく、いままで見てきた映画やドラマの中でも、出色の孔明像であった。
美術的に優れた、世界に誇れるアニメーション。
1993年に公開された劇場用アニメーション「三国志」第二部は「長江燃ゆ!」。関羽千里行や三顧の礼、クライマックスともいえる赤壁の戦いまでが描かれる。
関羽と曹操との関わりを軸に据え、物語はよくまとめられている。戦闘シーンにおいて一人一人の兵士をよく動かしており、気の遠くなるような労力がかかっていると感じる。
些細な動きによる心理描写から戦闘のダイナイズムまで実に丁寧に作られたアニメーション。
1992年から1994年に公開された劇場用アニメーション「三国志」。第一部「英雄たちの夜明け」では、桃園の誓いから呂布との下邳の戦いまでが描かれている。
監督は勝間田具治、舛田利雄が監修にあたり、脚本は笠原和夫が手がける。舛田利雄、笠原和夫は映画「二百三高地」でもコンビを組んでおり、躍動感溢れる闘いのシーンなどに、戦争大作における力量が遺憾なく発揮されている。
三国志演義の長大な物語を、手堅く切り取りよくまとめられている。2時間半ほどによくここまでうまく盛り込んだと関心する。
関羽の青野武、曹操の渡哲也など、声優も豪華で台詞に聞き惚れることもしばしばあった。
作画において極めて丁寧に作られたアニメーションであり、特に背景が素晴らしい。美術的にも価値のある作品。
職人気質をもった日本のアニメーションの良さが凝縮された、見事なアニメーション。
石川ひとみのアルバム「すずらん」。「まちぶせ」「くるみ割り人形」「プリンプリン物語」などのセルフ・カヴァーの他に、「なごり雪」「もしもピアノが弾けたなら」「『いちご白書』をもう一度」「贈る言葉」などが歌われる。
伸びやかで透明感のある歌声はそのままに、たおやかさが加わり本当に素敵な声だ。ニャンちゅうでなくても甘えたくなってしまう。
愛らしいルックスと歌手としての実力を兼ね備えた石川ひとみのベストセレクションCD。
当時のアイドルは、ほんとうに歌唱力があると実感させてくれる。
ヒット曲「まちぶせ」も良いが、「プリンプリン物語」のひたすら明るい歌声も魅力的。主題歌を唱ったNHKの人形劇では、主役の声も演じた。
NHKでは、「母と子のテレビタイム日曜版」のおねえさん役で「ニャンちゅう」と共演した姿も印象に残る。
ドホナーニ指揮、クリーヴランド管弦楽団のドヴォルザーク交響曲第9番、第8番のCDを聴く。
キレがあり、輝くばかりの音響、それでいて、豊かな叙情をたたえており、時を忘れて聴き入ってしまう。特に第9番の第4楽章は高揚感があり、カタルシスを感じる。
岩崎ひろみが、ジャズ・ピアニスト国府弘子の演奏で歌うアルバム。円熟の歌唱とピアノで、充実した音楽空間がうまれ、聴き手を魅了する。
「聖母たちのララバイ」のイントロとして、国府作曲の「ジプシー・バロック」が使われるなど、粋なアレンジも多く楽しませてくれる。
歌唱はもちろん素晴らしいが、ピアノの表現力も圧巻である。
最強コンビによる贅沢なアルバム。
国府弘子のジャズ・アルバム「ピアノ・パーティ」。とにかく楽しい。ピアノが共演者と華やかに演じ、音楽の喜びを伝えてくれる。
ジャズの魅力全開のハッピーなアルバム。
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