達磨寺 鼻高展望花の丘

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 今年は家族で遠出をしなかったので、年賀状用の写真を撮るために近くの少林山に行く。
 少林山達磨寺は群馬県高崎市の古刹であり、縁起物の生産地に近く多くのだるまが奉納されている。
 晩秋であり、人もあまりいないであろうと思っていたが、意外なことに寺の駐車場には多くの車が停まっていた。しかも県外のナンバーが多く、紅葉のシーズンでもあり人気のスポットだったのかもしれない。

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 境内からは榛名山などが望まれ、紅葉に彩られた風景が見られる。

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 達磨寺からほど近い、鼻高展望花の丘に行く。四季折々の花が植えられているスポットである。コスモスの季節が有名であるが、晩秋にもかかわらず鮮やかな色合いの花が植えられていた。
 花畑の向こうに、高崎市街や榛名山などが遠望できる。広やかな景色に心も自然とおだやかな気分になる。

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 近くの長坂牧場からの眺望も素晴らしく、新鮮なミルクで作られたソフトクリームを食べながら景色を満喫した。Hanadaka06_2
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 鼻高の高地からは、浅間山、妙義山など群馬を囲む霊峰が一望できる。
 これら峨々たる山塊が、群馬県人の心の襞を四季折々の情景と共に耕し、情感豊かな人々を育てているのではないかと感じさせられた。

少林山 達磨寺

長坂牧場 みるく工房タンポポ

高崎高校 第67回 翠巒祭

 群馬県立高崎高等学校の第67回翠巒祭が、2019年6月1日、2日に行われた。
 校門に据え付けられたアーチは、カンボジアのアンコールワットをモチーフとしている。

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 校舎入口の装飾は、美術班が手がけている。昨年度、次男が携わっていたが、今年も大学の休みの日に手伝いに行き、シャツやズボンを絵の具まみれにして帰ってきていた。

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 内部の装飾も、例年以上に完成度が高くなっている。

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 校舎出口の装飾は、飛翔感があり楽しい。

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 出口内部の壁画風装飾は昨年度を踏襲していて嬉しいと次男が言っていた。

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 校舎一面をおおう壁画は、ドイツの「ベルリン大聖堂」をモチーフとしている。
 生徒全員が関わって作り上げたモザイク作品。

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 中庭では最初に和太鼓部の演奏が行われた。
 観音山を背景に、若き漢たちが乱舞し熱気があふれていた。

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 数学部では、割り箸などを組み合わせた道をビー玉がころがる長大なルートが作られていた。
 吹奏楽部の木管四重奏によって栗コーダーカルテットよろしく、ピタゴラスイッチの音楽が奏でられ、楽しい雰囲気を醸していた。

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 鉄道研究部では、2017年に開館した高崎アリーナも作成され、凝った展示となっていた。

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SSHの展示会場の黒板。

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 喫茶店の窓にあしらわれた切り絵。

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 マンドリン部は、今年も群馬大会で優勝し、全国大会に出場する。
 力強さのみでなく、繊細な表情がより豊になったようだ。

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 フォトモザイクは、ゴッホの自画像。写真5000枚で構成されている。

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 校舎入口前の情景。巨大壁画を背景に、模擬店や音楽演奏など、まさしくフェスティバルの趣き。

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 「バラの香におう 学舎にて友よ」
 草野心平作詞、芥川也寸志作曲の校歌の一節。今年も変わらずバラが咲き誇っていた。

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 創立122周年を迎える伝統校の文化祭は活気に溢れ、将来への希望を感じさせてくれる。

高崎高校 第67回 翠巒祭

復讐するは我にあり

 連続殺人犯、榎津巌を描いた映画「復讐するは我にあり」。1979年公開、今村昌平監督作品。
 キリスト教信者である殺人鬼を緒形拳が演じ、どろどろとした情念が放たれる。

復讐するは我にあり

高崎高校 第66回 翠巒祭

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 緑萌える6月2日・3日の2日間、群馬県立高崎高等学校の文化祭「翠巒祭」が行われた。2018年、第66回となる今年のテーマは、”Super Crew”。スパークルと読み、パワーを発揮すると共に「おもてなし」の心を忘れないという意味が込められているとのこと。
 今回、次男が描いた孔雀を主題にした絵が、ポスターとパンフレットの表紙に採用された。「狂気的なまでに奇抜な潜在力」を構図と色合いに表現したとのこと。

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 アーチはロシアのサンクトペテルブルグにある「スモーリヌイ聖堂」を模したもの。初日の朝にはまだ制作が行われていたが、12時には無事に来場者を迎え入れることができたようだ。

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 2日目の9時のオープニング15分前に来場したが、すでに多くの人がアーチの前に行列を作っていた。開場と共に吹奏楽のファンファーレが鳴り、祝祭的な雰囲気を醸していた。

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 アーチの青と白のコントラストが爽やかに映える。内部の装飾も洗練されており、日常と非日常を区切る役割を果たしていた。

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 校舎入り口・出口の装飾は、次男がチーフを努める美術課が制作した。夢のある伸びやかな絵が校舎内へと誘う。

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 校舎からの出口の絵は、次男自らが手がけたもので、門に合わせて弁髪のファンキーな高高生を配した。門の両側には、サンスクリット語を模して Takasaki High School の頭文字”THS”と"suiran"の文字が見える。

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 壁の絵も次男が手がけた作品。黄色地に赤く書かれた絵は、人類の栄枯盛衰を表現しているとのこと。よく見るとラスコーの壁画やスカイツリーらしき文様も書かれている。

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 校内に入ると、国籍不明の門が迎える。

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 中庭では、和太鼓部の演奏が始まっていた。勇壮な動きとリズムはいつもながら切れがいい。

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 校舎一面に掲げられた壁画は、ロシアの「聖ワシリイ大聖堂」をモチーフとしたもの。全校生徒の手によるモザイク画であり、コントラスト鮮やかな色合いが初夏を思わせる陽光を受けてひときわ映えている。

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 喫茶室も装飾が凝っており、人魚のいる海をチョーク画と模型で表現していた。窓に貼られた切り絵も校舎の緑と共に和みの空間を演出する。

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 校庭の模擬店もたいへん盛っていた。日差しも照りつけ、飲み物の売店には長蛇の列ができていた。次男は非番であったが、仕事を求めてゴミの当番にあたり、にこやかに対応
していた。

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 午前11時半から翠巒会館でマンドリン部のコンサート。2月の県大会で2位となったため、7月末に大阪で行われる全国大会に出場する。大会での演奏曲である久保田孝作曲「舞踊風組曲第3番」は、県大会のときよりも練度が増していた。

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 体育館で吹奏楽部の華やかな演奏を聴く。

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 校舎に戻ると、中庭でマンドリン部のアンサンブル演奏が行われていた。開放的な中、リラックスした演奏で楽しませてもらった。

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 長男、次男と子どもが在籍する6年間、続けて翠巒祭を訪れた。いずれも文化・芸術の香りと高校生の熱気にあふれた素晴らしい文化祭であった。
 平成最後の翠巒祭は、次男も多くの役割を担い、青春のひとときを燃焼させた。この体験は、自信となり将来の糧となることであろう。今後、「狂気的なまでに奇抜な潜在力」が学習にも発揮され、必ずや自らの進路を切り開くことと信じている。

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 「バラの香におう 学び舎にて 友よ」

 大輪のバラの花は高高生の活動を見守り、年を経ても変わらぬ彩りを添えている。清新溌剌とした若者が飛躍を遂げる学舎であり続けてほしい。

高崎高校 翠巒祭 2018 
 

高崎高校 クリスマス・コンサート

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 年賀状の背景写真を撮るため、朝7時前に観音山に登る。
 今年は長男、次男共に自らのことで忙しく、家族そろっての県外旅行もなかった。そのため、年賀状は今年10月、駅前にオープンしたファッションビル オーパで撮った兄弟の写真とし、背景は高崎の風景にすることにした。
 朝日を浴びてほのかに朱く染まる高崎の街には、1日が動き出す高揚感があった。

Xmas02 午後、高崎高校で行われるクリスマス・コンサートに出かける。翠巒会館の舞台に飾られた手づくりの幕が楽しい雰囲気を引き立たせる。作成総指揮を委ねられた次男は直前まで時間に追われる日々であったようだ。
 最初に、次男が所属するマンドリン部の演奏。思い思いのクリスマス小道具を身にまといながら、「RAIN」「天体観測」「粉雪」など部員がアレンジした楽曲を披露した。コンクールで演奏する「舞踏風組曲第3番」は、今後の成長に期待したい。前回、県コンクールで最優秀賞をとり全国大会に出場した部であったが、その成績を維持するためには、かなりのハードルを乗り越える気迫が求められるであろう。

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 合唱部は少人数ながら、一生懸命取り組んでいた。アンサンブルを生かした合唱で、クリスマスらしい雰囲気を醸していた。最後のほうでは、恋ダンスで会場を沸かせていた。顧問のピアノも美しく、拝聴させていただいた。

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 吹奏楽部は、ジャズ班のセンスある「Four」に始まり、多彩な楽器が奏でる華やかな演奏を楽しませてもらった。

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 和太鼓部は、いつもながら迫力のある演武で、3曲どれも気迫がこもっていた。「羊伝説」は、何度聴いても圧巻。その猛るような演奏は、高崎高校を象徴する若き息吹が怒涛のごとく湧き上がっていた。

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 最後は、マンドリン部と吹奏楽部のコラボによるクリスマス・ソング・メドレー。参加した長男は、この演奏が一番楽しかったと言っていた。精鋭たちによる息の合ったプレイで、ラストにふさわしく余韻が残る演奏であった。楽しいひとときを過ごすことができ、感謝をしている。

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 閉館まぎわの市立図書館に行く。立体駐車場からの景色は、高崎市西方の夕暮れ。浅間のシルエットと共に、美しい街を見守る山々が静かに稜線を浮き上がらせていた。 

J-PARC

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 J-PARC(Japan Proton Accelerator Research Complex:大強度陽子加速器施設)の公開日に見学に行く。J-PARCは、素粒子物理学等の最先端研究を行う、茨城県東海村にある実験施設。
 高速の99.95%まで陽子を加速する世界最強クラスのハイパーマシンの心臓部、メインリングを見学する。一周1570mのシンクロトロンで、陽子のビームがこの中で約30万周する。それを実現する巨大な電磁石群はゆるやかなカーブを描き、技術の粋を感じさせる。

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 加速された陽子ビームは標的に衝突し、多数の素粒子を生成する。それを約300km先にある岐阜県飛騨市神岡町の地下1000mに位置するスーパーカミオカンデに発射し観測を行うT2K実験が行われている。ニュートリノ振動などの素粒子の振る舞いや、反物質の性質を調べ基礎科学に大きな貢献を成し遂げている。
 地下に鎮座した観測機器は圧巻の存在感を放っていた。

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 多くの企業等と共同で最先端実験を行っている物質・生命科学実験施設を見学する。放射状に伸びた陽子ビーム施設群は、カラフルに塗り分けられ多様な実験が進められる様子を示していた。
 日本の産業を支える施設であることが実感された。

 年に1回の公開日には、職員の方々も来場者への解説にあたられていた。実験を止めることは大きな影響があろうし、見学の準備をすることにも多大な労力が必要であったことと思う。しかし、それでもこの施設の役割や日本の技術水準の高さ、将来へのビジョンを示すためにも、公開日の役割は極めて大きいと感じる。生き生きと見学をしていた子どもたちの姿が印象的であった。

 J-PARC(大強度陽子加速器施設)

高崎高校 第65回 翠巒祭

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 高崎高校の第65回翠巒祭が、2017年6月3日・4日に開催された。
 当日朝、校門近くに行くと、まだアーチを作成している途中であった。レンガを塗ったり天井を仕上げたりしている生徒の姿が見られた。

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 今年のテーマは”No SurFace”。「表面的ではない」文化祭と、「おもてなし」をかけているらしい。SとFが大文字なのは、Suiran Festival(翠巒祭)とSixty Fifth(65回)の頭文字であるからとのこと。

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 次男はマンドリン部の一員として演奏し、司会もこなしていた。1年前はマンドリンに触れたばかりで、「森へゆきましょう」のような簡単な曲を弾くのみだったが、2年生になった今はレベルの高い演奏をいくつも披露するのみならず、編曲も手がけるようになった。高校時代の1年間の成長は本当に驚くべきものがある。
 なお、高崎高校は今年度、7月下旬に大阪府吹田市で行われる全国高等学校ギター・マンドリン音楽コンクールに群馬県の代表として出場する。

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 アーチも完成したようで、多くの来場者を迎えていた。春夏秋冬を表す絵やバラをかたどったステンドグラスなど内部の装飾も凝っており、日常と非日常との境を分ける役割を果たしていた。

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 校舎内に入ると、ここにも門があり、趣向を凝らし和の空間を演出していた。

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 校舎一面に掲げられた壁画は、新倉富士浅間神社をモチーフにしている。強風にあおられ、だいぶなびいていたため、実行委員によって一時撤去をしている最中だった。

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 数学部の割り箸を使ったピタゴラスイッチ風のしかけなど、手間のかかっている展示が多く見られた。

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 喫茶店は例年飾りが凝っているが、今年も自然を生かした落ち着いた空間を作っていた。

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 次男は創作班美術課として、校内の絵もいろいろ手がけたようだ。明るく優しい絵柄は、見る人の目を楽しませていた。
 毎日へろへろになりながら家に帰ってきたが、当日にその努力は実を結んでいると感じた。

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 毎年1万人以上が来場する翠巒祭。デザイン・センスに優れ、おもてなしの心を体現したレベルの高い文化祭は、確実に高崎高校が誇る伝統のひとつとなっている。

 高崎高校 第65回 翠巒祭

千貫門

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 伊豆の旅行2日目。雲見温泉の民宿「大漁」で朝食をとる。アジの干物をメインにした素朴な品々であるが、塩辛、山菜などことごとく美味しい。

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 「大漁」のすぐ裏手にある坂道を登ると、目的地の「千貫門」に行くことができるとのこと。遊歩道の階段を10分ほど登る。

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 突然、視界がひらけ、午前の日に輝く明るい海が見渡せる。海岸に降りていく遊歩道の先に険しい形をした岩が姿を見せている。

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 海岸に着くと、昨日のヒリゾ浜とはうって変わって閑散としており、ほとんど人はいない、しかし、海の透明度はヒリゾ浜に劣らず澄んでいる。眼前にそびえる千貫門の偉容は迫力がある。

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 まずは、奇岩の根元にあたる横に広がる洞窟部分の海中に入ってみることにする。子どもたちもライフジャケットを着てシュノーケリングの支度をし、泳いで行く。

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 洞窟に入ると、途端に深くなるが、魚の数も驚くほど多い。

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 さらに洞窟の奥に進んでいく。浸食が随分と進んでおり、水深も結構ある。

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 魚影の濃さに圧倒される。陸上とはまるで別世界である。

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 海からあがり、海岸を進むと、海食洞をくっきりとみせる千貫門の雄姿を目にすることができる。柱状節理の岩肌をまとってそそり立つ姿は、独特の存在感を放っている。

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 海食洞のそばまで泳いで行く。間近にみる岩肌の荒々しさは自然の厳しさをそのまま表現しているようで、水に入るときも少し気がひきしまるようだ。

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 透明度の高い水中で、海底の様子がよく見える。

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 魚が群れなす場所もかなりあった。

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 まさに自然と一体感を味わえるスポットであった。

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 帰りは、おきまりのコースとなった湯治場「ほたる」で湯につかり、さっぱりする。

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 昨年同様、三島の回転寿司「にぎりの徳兵衛」で早めの夕食をとる。粒のおおきないくら軍艦が絶品であった。

 「ヒリゾ浜」「千貫門」で透明度の高い海に感銘を受けた旅。伊豆は何度来ても奥の深い魅力を感じさせてくれる。

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千貫門

ヒリゾ浜

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 伊豆半島南端にあるヒリゾ浜にシュノーケリングに行く。下田市街から30分ほど進んだ中木から船で渡らなければ行けない場所にある人気スポットである。
 8月、夏休み最中ということもあり、中木港駐車場の混雑が予想されたので、前日の夜に自宅を出発する。写真は午前4時半頃の様子だが、船着き場近くの駐車場は8割ほど埋まっていた。

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 ヒリゾ浜に渡る船は、5分おきに出発する。船着き場には、乗船待ちの人々が場所取りをするための荷物が一列にびっしりと並ぶ。ここに早く荷物を置くことが肝要のようだ。8時半に船が出港を始めるが、その1時間前の7時半から発券が始まる。発券前にはチケット売り場に並ぶ行列が驚くほど長く出来ていたが、いざ始まるとスムーズに人の波は流れ始める。

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 船は快調に風光明媚な景色の中を飛ばし、5分ほどで内陸から断崖で隔絶されたヒリゾ浜に到着する。写真は船着き場の様子。

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 浜は猫の額ほどであり、大きな石が敷き詰められた浜で、ほとんど砂浜はない。しかし、眼前にそびえる大根島など大小の岩にさえぎられ、浜は荒波から守られている。

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 洞窟のある岩など、複雑で美しい景色を見ているだけでも飽きないが、この場所の魅力は、抜群の透明度を誇る海水と豊富な魚にある。

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 海に入ると、少し進んだ浅い場所でもニシキベラなど陽光に鱗をきらめかす魚が姿を見せる。黒潮にのって運ばれてくる青や黄色の熱帯魚の姿も見られ、その種類と量の多さには圧倒される。

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 ライフジャケットを着てシュノーケリングを楽しむ。少し進むと、すぐに深くなる場所もあり、底の方には様々な魚が群れをなしている。岩場のすきまにウツボがいて、ギョッとすることもあった。

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 沖合の丘ハヤマと呼ばれる小島のまわりには、珊瑚が育っている場所があり、魚も豊富である。しかし、急激に深くなる場所や、波が打ちつける岩礁があり、海流もあなどれず、慎重さが必要である。海の恐ろしさを感じる場所でもある。

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 浜に戻るとテントがびっしりと敷き詰められ、船着き場に戻るのもたいへんなほどである。ヒリゾ浜にはトイレや売店は当然ないため、中木に船で戻る必要があるが、券があれば何度でも往復でき、船も頻繁に発着するので手軽に戻ることができる。

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 午後1時頃にはヒリゾ浜を後にする。船から浜をみると、海中の岩に囲まれた独特の地形であることを実感する。テントが多くなければ、まさしく秘境というにふさわしい。

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 中木に戻り着くと、ホッとするものがある。午後になると、駐車場もすいてくる。しかし、午後には潮があがってくるので、海の透明度は低くなってくるようである。

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 中木から南に進んだあいあい岬に行ってみる。広やかな海が一望でき、気持ちよい。ヒリゾ浜を守る大根島が存在感をもっている。

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 雲見温泉の民宿「大漁」に泊まる。夕食は、獲れたての魚を満喫する。食器や調度にも店主のこだわりが感じられる宿。温泉と鮮魚の食事で、運転や遊泳の疲れが癒される。

中木 ヒリゾ浜

雲見温泉 大漁

群馬ちびっこ大学

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 群馬大学主催のこども体験教室「群馬ちびっこ大学」が、ヤマダ電機LABI1高崎4階のイベント会場で行われた。群馬大学の各学部が、子どもたちのために多くのブースを設けて体験の場を提供していた。

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 夏休みの最中であり、たくさんの子どもたちが訪れていた。各ブースには行列ができるほどである。その熱気と盛況ぶりには圧倒されるものがあった。

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 2016年8月6日から8月9日の4日間に行われる群大主催のこども体験教室は、今年で第12回を迎える。当初は、科学的な展示が主だったが、現在は理工学部の他、教育学部、医学部、社会情報学部など群馬大学全体で取り組み、多彩な体験ができるイベントになっている。

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 教育学部でも、科学的な体験の他に、英語の体験コーナーなどを設けていた。
 これらの活動には、学生が主体となって取り組み、子どもたちに向き合っている。

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 11年前、2005年の夏休みに行われた第1回のこども体験教室には、自分の子どもたちも参加した。長男が小学校2年生、次男が保育園の年長組の時である。コバルトを用いたあぶり出しや、分子模型の組立、モーターの制作などを体験し、楽しませてもらった。

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 その時の体験は、思い出に残ったようで、特に長男は科学に随分と興味を持つようになった。

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 おかげ様で、今回の体験教室に、長男はスタッフとして参加させていただいた。多くの子どもたちに接することは、教育学部の学生として良い経験になったことであろう。

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 子どもは、体験を積み重ねて自分の未来をつくりあげていく。このようなイベントが継続して行われ、子どもたちの体験を豊かにしていくことを切に願っている。

 群馬大学

 群馬ちびっこ大学

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