古関裕而 作曲家研究 名作選

 古関裕而の音楽を収録したCD。
 「ひるのいこい」テーマ曲は、雄大な自然とそこに根ざす人々の息づかいが感じられ、深い叙情をたたえた普遍的な名曲。
「日曜名作座」「とんがり帽子」など、懐かしくも上品な情緒がここちよい。
 大阪タイガースの歌(六甲颪)、巨人軍の歌(野球の王者)など、応援歌はどれも高揚感があり長く歌い継がれている。 
 「オリンピック・マーチ」「栄冠は君に輝く」など、スポーツにおける音楽も品格と勇壮さを兼ね備え、今なお人々を奮い立たせる。
 稀有の才能をもった作曲家による、日本人のこころに響く音楽が凝縮されたアルバム。

古関裕而/作曲家研究 名作選

ルーズヴェルト・ゲーム 9

 「これは、倒産寸前にまで追い詰められた会社の中で、必死にもがき奮闘し、最後の最後までボールを追い続けた男たちの逆転に次ぐ逆転の物語である。」

 ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」最終話は「大逆転なるか!? 涙のわけは?」。
 企業ドラマであるが、最終話の半分以上の時間が野球の試合に費やされている。しかし、その展開にずっと引き込まれてしまう。最後の12分で企業の対決が描かれるが、野球試合のカタルシスも相まって、実にキレのいいラストになっている。
 企業とスポーツの精神を重ね合わせ、苦悩と爽快感を同時に描く見事な脚本に魅入られる。ドラマの醍醐味を与えてくれる、見事な作品であった。
 勝負の本質を理知的に映像化した、最高の企業ドラマ。必見!

ルーズヴェルト・ゲーム DVD-BOX [ 唐沢寿明 ]

ルーズヴェルト・ゲーム 8

 「ビジネスは人間関係と同じです。家族のためなら、こんな首、喜んで差し出しましょう。だが、悪い友人に騙されかけているとしたら、黙って見過ごすわけにはいかない。」

 ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」第8話は「セミファイナル!! 10分拡大SP〜仲間を信じろ」。
 青島製作所で、イツワ電機統合をめぐり臨時株主総会が開かれる。
 会社のありようが見事に示された、極めて感動的な回であった。このドラマを見続けて良かったと心底思った。

ルーズヴェルト・ゲーム DVD-BOX [ 唐沢寿明 ]

ルーズヴェルト・ゲーム 7

 「常に勝つか負けるかのあなたのやり方で、社員たちを安心させることができるとお思いですか。」

 ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」第7話は「最終章!死闘で得た結束!!」。
 イツワ電機は、青島製作所の株主に揺さぶりをかけ、臨時株主総会を開き経営統合の決定を画策する。一方、野球部は敗者復活戦に向け意欲を高めていく。しかし、野球部長であり総務部長である三上は、年間20人の雇用に相当する野球部の費用対効果がないことに苦悩する。
 多角的に企業の有り様をなげかける、示唆に富む回。

ルーズヴェルト・ゲーム DVD-BOX [ 唐沢寿明 ]

ルーズヴェルト・ゲーム 6

 ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」第6話は「敗者復活!過去を振り切れ」。イツワ電機は、青島製作所野球部に入部した沖原の過去をスポーツ紙に書かせ、イメージダウンを図る。
 唐沢寿明演じる細川社長に、ことあるごとにくってかかる笹井専務、江口洋介の存在感が大きい。
 追いつめられた企業の敗者復活と、野球部の敗者復活戦をだぶらせ、後半に向けて熱量を徐々に上げていく回。

ルーズヴェルト・ゲーム DVD-BOX [ 唐沢寿明 ]

ルーズヴェルト・ゲーム 5

 ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」第5話は「負けたら廃部!宿敵を倒せ」。TOYOカメラとの業務提携が決まり、一息ついた青島製作所だったが、イメージセンターの納期を3ヶ月早めるよう要請があり、再び苦境に立たされる。イツワ電器はコストで圧倒的な差を付けたスペックを提示し、TOYOカメラの役員会は業務提携を決定する。提携解消を告げられた青島製作所は再び窮地に陥る。
 幾多の苦境が唐沢寿明演じる細川社長に襲いかかる。野球部の奮闘とうまくリンクさせ、ピンチを迎える人々の生き様をくっきりと浮き上がらせる。

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ルーズヴェルト・ゲーム 4

 ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」第4話は「大ピンチを救うのは勇気!」。青島製作所にイツワ電器との合併が持ちかけられる。細川社長は、会長の青島に相談する。
 細川社長を演じる唐沢寿明と、会長役の山﨑努とのシーンが実に良い。山﨑は幾多の危機を乗り越えたことによる懐深さを感じさせる佇まい。一方、唐沢寿明は新たな危機に立ち向かう決意をもった凛然とした表情。どちらからも組織を支える者の重みが伝わってきた。

ルーズヴェルト・ゲーム DVD-BOX [ 唐沢寿明 ]

ルーズヴェルト・ゲーム 3

 ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」第3話は「仲間と涙の大逆転!倒産の危機も大逆転なるか?」。
 青島製作所の製品がイツワ電器の特許侵害をしているというニュースが流れ、細川社長は窮地に陥る。総務部長にリストラの早急な実行を指示する。次々やめさせられる社員が出る中、多額の費用が必要とされる野球部の存在に不満の声があがる。
 リストラと野球部の廃部という、2つのコストカットの道筋を示しながら、組織内での人間ドラマが展開される。苦境における人間模様が緊迫感を高める回。

ルーズヴェルト・ゲーム DVD-BOX [ 唐沢寿明 ]

ルーズヴェルト・ゲーム 2

 ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」第2話は「涙の決意!濡れ衣」。青島製作所は、大手取引先のジャパニクス社からの生産調整と単価切り下げを受け入れる。その減益を補うため、細川社長は大規模なリストラを指示する。折から、元高校野球部ピッチャー沖原は発注ミスを指摘され、解雇の対象となろうとしていた。彼には、高校球児としての道をたたれた過去があった。
 企業がおかれた苦境と、野球部や個人の苦境を重ね合わせ、ラストで見事にまとめていく秀逸な回であった。 

ルーズヴェルト・ゲーム DVD-BOX [ 唐沢寿明 ]

ルーズヴェルト・ゲーム 1

 池井戸潤原作の小説「ルーズヴェルト・ゲーム」を原作とするドラマ。中堅精密機器メーカー青島製作所の奮闘を、同社野球部の試合と絡めて描く。
 第1話は 「奇跡の大逆転劇!涙の勝負!!感動物語」。無理な生産調整を取引先から求められ、銀行からの融資ストップの危機に陥り、絶体絶命のピンチを迎える青島製作所。野球部も廃部を宣告される。
 どの登場人物も個性が際立ち、台詞がぐいぐい迫ってくる。第1話から極めて密度が濃い。
 「企業×スポーツドラマ」という新境地を拓く快作。 

ルーズヴェルト・ゲーム DVD-BOX [ 唐沢寿明 ]

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