司馬遼太郎が語る 第8集

 「医学が変えた近代日本」という演題で、1988年に順天堂大学で行われた司馬遼太郎の講演。
 江戸時代に西洋から伝えられた医学は、「自由」「平等」という思想の種を宿し、幕末日本に大きな影響を与えた。ポンペや彼に学んだ松本良順、順天堂において医療技術を高めた佐藤舜海の話を交えた具体的な話はたいへん興味深い。
 また、医者は「患者の最後の友」であるべきという基本的な考えを歴史から指し示し、内容、気概ともに実に素晴しい講演。

司馬遼太郎が語る 8 医学が変えた近代 [新潮CD]

司馬遼太郎が語る 第7集

 「司馬遼太郎が語る」第七集は、「キリスト教文化と日本」。司馬遼太郎が1990年、同志社大学で新島襄の没後100年の節目としての講演を収録したCD。
 「倜儻不羈」の精神から語りおこし、キリスト教の「絶対」から、阿弥陀如来の話にまで及ぶ。日本人とキリスト教との関わりを大局的な視座から捉えた含蓄のある講演。

司馬遼太郎が語る 7 キリスト教文化と日本 [新潮CD]

司馬遼太郎が語る 第6集

 司馬遼太郎が亜細亜大学で1991年に行った講演会のCDを聴く。静かに語られているのだが、その内容は極めて濃く、目から鱗がおちる思いだった。
 鉄の伝来が日本にもたらした影響が語られたが、それは日本の成り立ちすら変える出来事であった。他のアジア諸国との比較もたいへん興味深い。新たな視点を与えてくれる、含蓄のある語りに心底引き込まれる。

司馬遼太郎が語る 6 私ども人類 [新潮CD]

司馬遼太郎が語る 第5集

 「司馬遼太郎が語る」第5集は、「日本人と合理主義」という演題で1977年に静岡公会堂で収録された講演。鉱物である「金」と日本人との関わりを通じ、合理主義の形成と商品経済の発展についてふれる、たいへんにふくらみのある話。よく準備された講演で、日本の思想史、文化史を俯瞰する密度の濃い内容となっている。

司馬遼太郎が語る 5 日本と合理主義 [新潮CD]

司馬遼太郎が語る 第4集

 司馬遼太郎が1982年、NHKホールで行った講演「文章日本語の成立」のCD。泉鏡花、夏目漱石などの文体についてふれながら、明治期から現代までの文章としての日本語の成り立ちを語る。
 幸田露伴、夏目漱石など、目で追って読むといまひとつ入ってこなかった文章が、CDで日下武史など古典的素養をもった人の朗読で聴くと、鮮やかに情景が思い浮かぶ。「声に出して読む文章」のくだりは、その体験からすっと腑に落ちる内容であった。
 吉川英治、志賀直哉などの優れた名文にふれたくなる講演。

司馬遼太郎が語る 4 文章日本語の成立 [新潮CD]

司馬遼太郎が語る 第3集

 司馬遼太郎の講演「草原からのメッセージ」を聴く。ユーラシア大陸のステップを舞台に栄枯盛衰を繰り広げてきた草原の民、匈奴、スキタイ、モンゴル、韃靼の人々の歴史と「遊牧」の文明を語る。
 暖かみのある口調で、氏の草原の民への愛着が伝わってくる。1992年千葉市文化センターでの講演。

司馬遼太郎が語る 3 草原からのメッセージ [新潮CD]

司馬遼太郎が語る 第2集

 司馬遼太郎が1968年に新宿の紀伊国屋ホールで行った講演。歴史小説を書く視点が具体的に話され、たいへん興味深い。あまり準備をせずに話している様子だが、それゆえに司馬氏の普段の考え方がよく示されている。鎌倉時代から幕末へと自由奔放に語られ、しかも含蓄がある。

司馬遼太郎が語る 2 歴史小説家の視点 [新潮CD]

司馬遼太郎が語る 第1集

 司馬遼太郎が1992年に行った講演「建築に観る日本文化」のCDを聴く。古代から現代までの建築史をなぞりながら、様々な視点から日本と建築について語られる。
 建築家を目指した夏目漱石、一級の建築デザイナーであった織田信長など、深い洞察に溢れた話が泉のように滾々と湧き出で、心を潤す。

司馬遼太郎が語る 1 建築に観る日本文化 [新潮CD]

阿久ちゃんねる

 「ピンポンパン体操」「宇宙戦艦ヤマト」「サンタモニカの風」「さらば涙と言おう 」「鳥の詩」、テレビ界の絶頂期に、膨大な数の作詞を行い、いまなお愛される歌を残した阿久悠。その代表作のいくつかを集めたCD「阿久ちゃんねる」。
 聴き手のこころにすっと入り、その世界を広げてしまう詞の数々に、あらためて天才のきらめきを感じる。

阿久ちゃんねる~阿久悠作詞のTVテーマ・CMソング集
オムニバス ヤング・スターズ ノンストップ 子門真人 石毛恭子 ピンク・レディー 笠井紀美子 はしだのりひこ&エンドレス 沢田研二 桜田淳子 森田健作

上原ひろみ ビヨンド・スタンダード

 上原ひろみのアルバム「ビヨンド・スタンダード」。「キャラヴァン」「朝日の如くさわやかに」などのスタンダードが、独特の音楽にアレンジされている。「月の光」「マイ・フェイヴァリット・シングス」なども、即興的な魅力をもっている。
 ジャズやロックの垣根をこえたパワフルなアルバム。

ビヨンド・スタンダード(通常盤)

上原ひろみ アナザー・マインド

 ピアニスト上原ひろみのデビュー・アルバム「アナザー・マインド」。
 才気と熱情がほとばしるヴィヴィッドなアルバム。

アナザー・マインド

やまがたすみこ 風・空・そして愛

 やまがたすみこのフォーク・アルバム 第1集「風・空・そして愛」。澄んだ歌声が耳にやさしい。ピュアな魅力のある清涼感のあるアルバム。

<やまがたすみこフォーク・アルバム第1集>風・空・そして愛

およげ! たいやきくん アニバーサリーベスト

 1975年、子ども番組「ひらけ!ポンキッキ」の中で子門真人が歌う「およげ! たいやきくん」が大ヒットした。
 たいやきが海に逃げ込むという、独特のシチュエーションの歌詞。たいやきがエビを食う?海から釣りあげたたいやきをおじさんが食べてしまう?感染症対策に追われる現代では卒倒しそうな歌詞であり、なかなかにシュールである。
 「およげ! たいやきくん アニバーサリーベスト」は、2017年に発売された40周年記念CDアルバム。子門真人のオリジナルの他、「いっぽんでもニンジン」、水木一郎やスコット・マーフィー、ダイアモンド☆ユカイのカヴァー、つりビットの「およげ!たいやきあんこちゃん」、山本リンダの「私の恋人、たいやきくん!」、所ジョージの「泳げたいやき屋のおじさん」など、多くのカヴァーや派生曲が収められている。
 頭からシッポまで中身がつまったうまそなアルバム。  

およげ! たいやきくん アニバーサリーベスト

J-アニソン神曲祭り~レジェンド~

 「翔べ!ガンダム」「キン肉マン Go Fight!」「ロマンティックあげるよ」「恋しさと せつなさと 心強さと」など、アニメソングの定番中の定番をつなげたCD。
 次々と現れる名曲から、日本のアニメ音楽の素晴らしさを実感させてくれるアルバム。

J-アニソン神曲祭り~レジェンド~[DJ和 in No.1 不滅 MIX]

けいおん! オリジナルサウンドトラック

 京都アニメーション制作「けいおん!」のオリジナルサウンドトラック。練習よりも部室でお茶をしている時間のほうが長いゆったりとした感じが伝わるBGMの数々。
 ゆるふわな雰囲気が全編にあふれるアルバム。

けいおん! オリジナルサウンドトラック

立川談笑 文七元結

 立川談笑の落語「文七元結」を聴く。「山号寺号」「青菜」を併録した2枚組のCD。文七元結の人情噺も、たんなるお涙頂戴ではなく、談笑らしい創作とクスグリを織り交ぜた落語になっている。

文七元結

相棒 劇場版

 水谷豊と寺脇康文による「相棒」劇場版第1作。
 スケールの大きさを求めた脚本だが、釈然としない点が残り練度はいまひとつ。それでも、キャストの好演により、楽しめる映画にはなっている。とりわけ、本仮屋ユイカが陰のある若い女性を演じ独特の存在感を放っている。寺脇康文のフットワークの軽さが明るさを灯してくれる。

相棒-劇場版- 絶対絶命!42.195km東京ビッグシティマラソン

伊藤咲子 ベスト/ひまわり娘

 「木枯しの二人」「きみ可愛いね」「乙女のワルツ」「たそがれに愛をこめて」「ひまわり娘」など、伊藤咲子のヒット曲を集めたCD。
 阿久悠作詞、三木たかし作曲・編曲のゴールデン・コンビによる音楽は自然と心にしみる名曲ぞろいであり、伊藤咲子の伸びやかな歌唱でどの曲も魅力を放つ。

ベスト/ひまわり娘

バリー・シール

 アメリカ大手航空会社のパイロットから、大麻密輸人となったバリー・シールを描いたトム・クルーズ主演の映画。
 暴走していくシールのストーリーも興味深いが、スリリングな飛行シーンが素晴らしい。

バリー・シール/アメリカをはめた男(字幕版)

マネー・ショート

 世界経済を混乱に陥れたサブプライム住宅ローン危機。そのバブル崩壊の予兆を感じ取り、空売りにかけた男たちを描いた、ドキュメンタリー・タッチの映画。一般の人々が金融商品に価値を置く、アメリカならではの映画。
 ここで富を得た人々はヒーローなのか。「華麗なる大逆転」とサブタイトルにあるが、そのようなカタルシスを感じないのは自分だけだろうか。

マネー・ショート華麗なる大逆転 (吹替版)

心うきたつスウィング・ジャズ

 「茶色の小瓶」「イン・ザ・ムード」「シング・シング・シング」「A列車で行こう」「テイク・ファイブ」「枯葉」「イン・ア・センチメンタル・ムード」など、ジャズのスタンダード中のスタンダードを集めたCD。演奏も一流であり、夕暮れ時のドライブに最高にあう。

オトナオンガク premium life 心うきたつスウィング・ジャズ

クラシカロイド MUSIK Collection Vol.3

 NHKで放送されたアニメーション「クラシカロイド」からの楽曲を集めたCD第3弾。「白鳥ROCK 〜白鳥の湖より〜」「疾風怒濤 〜交響曲第25番より〜」「シューベルトの魔王道」「豊穣の夢 〜エリーゼのためにより〜」「Funk稲妻っ! 〜無伴奏チェロ組曲より〜」「すべては愛から 〜ブランデンブルク協奏曲より〜」「世界はMUSIC!!! 〜魔笛より〜」「大宇宙音楽賛歌No.9 〜交響曲第9番より〜」のヴァオーカル曲と伴奏のみの曲が併録されている。
 音楽の良さと楽しさ満喫できるアルバム。

クラシカロイド MUSIK Collection Vol.3

クラシカロイド MUSIK Collection Vol.2

 NHKで放送されたアニメーション「クラシカロイド」からの楽曲を集めたCD第2弾。
 「六弦の怪物 〜クロイツェルより〜」「How to Win! 〜トッカータとフーガより〜」「みかんゾンビマーチ 〜トルコ行進曲より〜」「恋はジョリジョリ 〜華麗なる大円舞曲より〜」「嗚呼 えんどれすどりぃむ 〜乙女の祈りより〜」「Fool Love Rhapsody 〜ハンガリー狂詩曲より〜」「夜半の月 〜幻想即興曲より〜」「魔力のアリア」が収められている。
 より自由に、よりパワフルになっているように感じる。クラシックの名曲にインスパイアされ、楽しんでアレンジしている様が伝わってくる。

クラシカロイド MUSIK Collection Vol.2

クラシカロイド MUSIK Collection Vol.1

 NHKで放送されたアニメーション「クラシカロイド」からの楽曲を集めたCD。クラシックを原曲として、布袋寅泰、つんく♂、浅倉大介などが多彩なアレンジを繰り広げる。
 Vol.1では、テーマ曲の他、「情熱について語るべき2、3の真実 〜田園より〜」「アイネクライネ・夜のムジーク」「4.A.M. Nocturne」「愛の矢の夢」「SHALALA 悩んでても解決せん 〜くるみ割り人形より〜」「皇帝の美学」「炎のレクイエム」「やってらんない気分」が収められている。
 ノリにノッたヴォーカル曲も良いが、バックの音楽を集めた後半のトラックも味わいがある。原曲はもちろんのこと、アレンジにも音楽性の豊かさがあふれ、楽しませてくれる。

クラシカロイド MUSIK Collection Vol.1

清張さんと司馬さん

 松本清張と司馬遼太郎の担当編集者を務めた半藤一利による、「清張さんと司馬さん」。
 身近に観察した両巨匠のひととなりが実に面白い。また、両者の作品群から、日本史を見つめる視点を語る箇所はたいへん興味深く読めた。
 特に、「坂の上の雲」「日本の黒い霧」など代表作を取り上げ、実際の対話を交えながら掘り下げていく部分は、編集担当として長く関わったからこそ語れる内容であろう。

清張さんと司馬さん (文春文庫)

はじめてのやのあきこ

 矢野顕子のセルフ・カヴァーアルバム「はじめてのやのあきこ」。
 槇原敬之と歌う「自転車でおいで」、小田和正との「中央線」など、トップアーティストとの豪華な共演でひと味違った楽曲になっている。
 井上陽水との「架空の星座」は書き下ろし曲。
 忌野清志郎との「ひとつだけ」は胸に沁みる。
 ジャズピアニスト上原ひろみとの「そこのアイロンに告ぐ」のピアノ・デュオは圧巻。
 世代を超えたアーティストが一堂に会する贅沢なアルバム。
 

はじめてのやのあきこ

三国志 完結編 遥かなる大地

 1994年に公開された劇場用アニメーション「三国志」第三部の完結編は、「遥かなる大地」。
 天下三分の計をなした後、英傑たちの最後の戦いが描かれる。
 水攻め、火攻めなど戦闘シーンも変化に富み、惜しみない労力が注ぎ込まれている。
 山口崇が声を演じる諸葛孔明が素晴らしく、いままで見てきた映画やドラマの中でも、出色の孔明像であった。
 美術的に優れた、世界に誇れるアニメーション。

三国志 完結編 遥かなる大地

劇場版アニメーション作品「三国志」 [DVD]

三国志 第二部 長江燃ゆ!

 1993年に公開された劇場用アニメーション「三国志」第二部は「長江燃ゆ!」。関羽千里行や三顧の礼、クライマックスともいえる赤壁の戦いまでが描かれる。
 関羽と曹操との関わりを軸に据え、物語はよくまとめられている。戦闘シーンにおいて一人一人の兵士をよく動かしており、気の遠くなるような労力がかかっていると感じる。
 些細な動きによる心理描写から戦闘のダイナイズムまで実に丁寧に作られたアニメーション。

三国志 第二部 長江燃ゆ!

劇場版アニメーション作品「三国志」 [DVD]

三国志 第一部 英雄たちの夜明け

 1992年から1994年に公開された劇場用アニメーション「三国志」。第一部「英雄たちの夜明け」では、桃園の誓いから呂布との下邳の戦いまでが描かれている。
 監督は勝間田具治、舛田利雄が監修にあたり、脚本は笠原和夫が手がける。舛田利雄、笠原和夫は映画「二百三高地」でもコンビを組んでおり、躍動感溢れる闘いのシーンなどに、戦争大作における力量が遺憾なく発揮されている。
 三国志演義の長大な物語を、手堅く切り取りよくまとめられている。2時間半ほどによくここまでうまく盛り込んだと関心する。
 関羽の青野武、曹操の渡哲也など、声優も豪華で台詞に聞き惚れることもしばしばあった。
 作画において極めて丁寧に作られたアニメーションであり、特に背景が素晴らしい。美術的にも価値のある作品。
 職人気質をもった日本のアニメーションの良さが凝縮された、見事なアニメーション。 

三国志 第一部 英雄たちの夜明け

劇場版アニメーション作品「三国志」 [DVD]

石川ひとみ すずらん

 石川ひとみのアルバム「すずらん」。「まちぶせ」「くるみ割り人形」「プリンプリン物語」などのセルフ・カヴァーの他に、「なごり雪」「もしもピアノが弾けたなら」「『いちご白書』をもう一度」「贈る言葉」などが歌われる。
 伸びやかで透明感のある歌声はそのままに、たおやかさが加わり本当に素敵な声だ。ニャンちゅうでなくても甘えたくなってしまう。

THE REBORN SONGS~すずらん~

石川ひとみベストセレクション

 愛らしいルックスと歌手としての実力を兼ね備えた石川ひとみのベストセレクションCD。
 当時のアイドルは、ほんとうに歌唱力があると実感させてくれる。
 ヒット曲「まちぶせ」も良いが、「プリンプリン物語」のひたすら明るい歌声も魅力的。主題歌を唱ったNHKの人形劇では、主役の声も演じた。
 NHKでは、「母と子のテレビタイム日曜版」のおねえさん役で「ニャンちゅう」と共演した姿も印象に残る。

石川ひとみベストセレクション

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