映画に毛が3本!
「茄子」「セクシーボイスアンドロボ」などで知られる漫画家、黒田硫黄による映画レビュー本。1998年~2003年に公開された映画61本の批評が、黒田硫黄の漫画と共に記されている。
独特の視点を持ったスパイスの利いたコメントと、おじさんゴコロをくすぐる絵柄で楽しませてくれる。触れられた映画をつい見たくなってしまうのは、根っからの映画ファンとしてのハートが伝わるためか。
この本で、あらためて黒田漫画の魅力を実感。
映画に毛が3本! (KCピース)
黒田 硫黄 
「茄子」「セクシーボイスアンドロボ」などで知られる漫画家、黒田硫黄による映画レビュー本。1998年~2003年に公開された映画61本の批評が、黒田硫黄の漫画と共に記されている。
独特の視点を持ったスパイスの利いたコメントと、おじさんゴコロをくすぐる絵柄で楽しませてくれる。触れられた映画をつい見たくなってしまうのは、根っからの映画ファンとしてのハートが伝わるためか。
この本で、あらためて黒田漫画の魅力を実感。
映画に毛が3本! (KCピース)
黒田 硫黄 
NHK大河ドラマ「平清盛」第19回は、「鳥羽院の遺言」。保元の乱のきっかけとなる後白河天皇、崇徳上皇の確執が多面的に描かれる。朝廷側では、藤原信頼を塚地武雅が演じるなど、濃いキャラクターが次々登場する。源氏側では、為義・義朝父子の対立が決定的になり、緊迫感が高まる。対する平家パートは、ホーム・ドラマの雰囲気をまた保っており、主人公が一番のほほんとした様子。
鳥羽法皇演じる三上博史は、鬱屈した複雑な思いを常に抱えた難しい役所を演じきり、役者魂を感じさせられた。井浦新は、崇徳上皇の孤影を見事に表出している。
主人公以外のキャラクターが立ちまくる、赤塚不二夫漫画のような状態になっている。
刑事コロンボ「別れのワイン」は、シリーズの中でも品格をもった名作。ドナルド・プレザンスがワインを愛する繊細さを持ちながら、大胆な殺人を決行する。ジュリー・ハリスなど人間関係の機微もよく描かれており、単なるミステリーではなくドラマとしての質も高い。
「野望の果て」は、上院議員候補のトホホな犯罪。ラストのジャッキー・クーパーの表情が見物。
「007 ゴールデンアイ」は、ジェームズ・ボンドをピアーズ・ブロスナンが初めて演じたシリーズ17作目。しばらく不人気が続いた007シリーズであったが、ブロスナンの若々しく粋な雰囲気が良く、アクション満載で見所の多い作品となり、人気が復活した。
「カジノロワイヤル」からのダニエル・クレイグの暗鬱な雰囲気より、ウイットに富んだからりとしたボンドの魅力に溢れており、シリーズとしては「ゴールデンアイ」の路線が懐かしく思われる。
井上ひさしの戯曲「父と暮らせば」は、原爆によって周囲の人を亡くした娘と父との対話で紡がれた感動の戯曲。朗読CDでは、すまけいと斉藤とも子の迫真の演技により、魂の叫びが深く胸を打つ。
父と暮せば (新潮CD)
井上 ひさし
父と暮せば (新潮文庫)
井上 ひさし 
「笑う全日空寄席2」は、粒ぞろいの三席を堪能できるCD。
三遊亭歌之介の新作落語「寿の春」は、鹿児島弁のくすぐりを多くちりばめ、笑わずにはいられない青春編。
橘家圓蔵の「火焔太鼓」は、次々と畳みかけるギャグで聴かせる爆笑落語。
落語家として初めて人間国宝に指定された五代目柳家小さんの禁酒番屋は、高齢をも逆手にとって堂々と自らの世界に引きいれる貴重な口演。
笑う全日空寄席2
三遊亭歌之介 柳家小さん[五代目] 橘家圓蔵 
エミール・ギレリスが演奏するベートーヴェンのピアノソナタ「悲愴」「月光」「熱情」を収めたCD。知的な造形のうちに豊かな情感を湛えた演奏で、聴くほどに深みが感じられる。
ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番&第14番&第23番
ギレリス(エミール) 
マイケル・ムーア監督が、アメリカの銃社会を痛烈に描くドキュメンタリー映画「ボウリング・フォー・コロンバイン」。
1999年に起きたコロンバイン高校銃乱射事件に題材を取り、マリリン・マンソンやチャールトン・ヘストンへの突撃インタビューやアニメーションなど様々な映像でアメリカ社会における銃犯罪の問題を追及する。
NHK大河ドラマ「平清盛」第18回は、「誕生、後白河帝」
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松田翔太演じる雅仁親王が、美濃の青墓に行くと言い出す。唐突な展開はいつものことで慣れた。その青墓での、松田聖子演じる白拍子とのシーンは独特の浮遊感があって印象的であった。
ミュージカルの名作中の名作「サウンド・オブ・ミュージック」のブルー・レイを家族で見る。ブルー・レイディスクで鮮やかに再現された映像は素晴らしいの一言。何より、どの曲も見事で、ドレミの歌のシーンは何度見ても高揚感を覚える。
ザルツブルグの美しい情景で展開される音楽の素晴らしさに溢れた物語は、見る人々の語らいを生む。
「クイズタイムショック」「西部警察」「世界の車窓から」「木島則夫モーニングショー」など、テレビ朝日の番組を代表するテーマ曲が収められたCD。1960年代から2000年代にわたる選曲だが、40、50年前の曲でも古さを感じさせない粋な趣がある。
ブロードキャスト・トラックス テレビ朝日編
ポリドール・オーケストラ テレビ主題歌 堀江美都子 
第二次大戦初期、ロンメル将軍率いるドイツ軍戦車部隊に内部から挑むイギリス兵士たちの活躍を描く映画。リチャード・バートン主演の娯楽アクション。前半のゆるやかなテンポから、後半一気に畳みかけるチェンジ・オブ・ペースに職人芸を感じる。
「人類に新たな力を与える、人類を前に進める、人類に適切なツールを提供するということを、あの人は心の底から大事にしています」
「スティーブ・ジョブズ II」で描かれるのは、一旦はアップル社から追放されたものの、請われて復帰し、アップルを世界有数の企業に成長させる後半生。ジョブズは、iPhone、iPadと言った革新的な製品を生み出し、デジタル業界に世界的な波を作り出す。
マイクロソフト社のビル・ゲイツとの確執、音楽ビジネスの新たな展開、癌との闘い。多くの障害を乗り越え、人類規模の画期的な製品を生み出すエネルギーには圧倒される。
人文科学と技術の交差点を常に見据え、禅の思想に傾倒し製品のシンプルさに反映させる。全精力を製品とシステムに傾ける姿勢が、その製品とシステムのデザインで他社を大きくリードする会社に育て上げた。
ジョブズを支え続けた妻ローリーンが語る冒頭の言葉は、ジョブズの生涯を端的に言い表している。
最後まで時代を切り開き続けたスティーブ・ジョブズを、多くの人々へのインタビューから鮮やかに浮き上がらせる感動の伝記。
スティーブ・ジョブズ II
ウォルター・アイザックソン 井口 耕二 
「洗練を突きつめると簡潔になる」
カラフルなリンゴの模様をつけたコンピュータ”Apple II”、その丸みを帯びたデザインを眼にしたときには、コンピュータの世界に新しい風が吹いてくるような爽やかな感じがしたことを思い出す。1970年代後半から1980年代は、パーソナル・コンピュータの世界に次々と新しいものが生まれ、ぞくぞくするような楽しさを感じさせてくれる時代だった。
アップル、マッキントッシュ、リサ、Nextといったコンピュータを次々とプロデュースしたスティーブ・ジョブズ。徹底してデザインにこだわり、シリコン・バレーの風雲児として周囲に良くも悪くも多大な影響を与えた人物。
その生い立ちから、時代を駆け抜けた生涯を、膨大なインタビューを元に描き出す評伝「スティーブ・ジョブズ」。
ヴィヴィッドなパーソナル・コンピュータの黎明・勃興期とも重なる前半生は、鮮烈な面白さに満ちている。
スティーブ・ジョブズ I
ウォルター・アイザックソン 井口 耕二 
「光る光る東芝」「明るいナショナル」「お酒の王様 月桂冠」「新三共胃腸薬」
ダーク・ダックスのコーラスは、数多くのコマーシャルソングとしても耳に馴染んでいる。それらCMソング/ラジオ挿入歌と、「銀色の道」「アルプスは招く」「世界のひろばで」など主題歌/オリジナルソングの2組のCDで構成された「ダークダックス大全」は、未収録曲を多く含んだアンソロジー。
「パンの歌」「ついつい三井」「三菱電機蛍光灯」など屈託のないCMソングには、明るい未来がずっと広がるかのような軽やかさがあり、当時の伸びゆく日本の勢いが感じられる。
「鎌倉の夜」「手紙」「僕のピアノの側においで」など、ひたひたと心に優しさを満たす歌も素晴らしい。
ダークダックスの明るい歌唱、懐かしき響きがつまったタイムカプセルのようなアルバム。
ダークダックス大全
ダークダックス 
群馬交響楽団による第33回森とオーケストラに行く。群馬の森を会場とした野外コンサート。やや曇りがちの天気であったが、大勢の人が気軽にクラシックの響きを楽しんでた。第1部は、オッフェンバック、スッペ、ヴェルディなどの序曲で、軽快な演奏を楽しむ。ワーグナー「楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》 前奏曲」は、結婚式の入場のときに使った音楽であり、懐かしい。
第2部メイ指揮者は、一般の人々がオーケストラ指揮するイベント。小中学生のお子さんも、随分といい指揮をする。第3部は、高崎市少年少女合唱団も交えた「みんなで歌おう」。爽やかな合唱の響きが森全体に広がり、心地よい。
群馬の森には、近代美術館と歴史博物館が併設されている。演奏会の後、今年は歴史博物館に寄る。小学6年生で次男が歴史を学んでいることもあり、興味深かったようだ。
群馬は古墳や埴輪など多くの歴史遺産が出土する。東国文化の中心として栄えたことが伺える。年代ごとに様々な郷土資料が展示されている。ビジュアルな工夫もなされ、見て楽しめる内容になっている。
アップル社のスティーブ・ジョブズと、マイクロソフト社のビル・ゲイツの若き頃を描いた1999年製作のドラマ。90分ほどによくまとめられている。ジョブズとゲイツ役の俳優が、たいへんそっくりで、ドキュメンタリーと見まごうばかりの作品。
バトル・オブ・シリコンバレー [DVD]
スティーブン・ハフト 
「オーシャンと11人の仲間」は1960年公開の映画。ラスベガスのカジノからの現金強奪を描く作品で、2001年に「オーシャンズ11」としてリメイクされた。
フランク・シナトラ、ディーン・マーティン、サミー・デイビス・Jr.といった気品と貫禄をそなえた人々のゆったりとした演技からは、現代の人々から失われつつある本当の大人の色香を感じる。
カジノの豪華さやフレンドリーな雰囲気からは、真の贅沢と豊かさを感じさせてくれる。犯罪映画と呼ぶにはあまりにゴージャズな、よき時代を彷彿とさせる映画。
学研の「まんが攻略BON!中学故事成語・漢文」は、このシリーズの中でもたいへん質が高い。
「矛盾」「漁夫の利」など、故事成語が書き下しと共に漫画で描かれている。また、「学びて思わざれば則ち罔し」「春眠暁を覚えず」「四面楚歌」など論語・漢詩・史記の文には、訓読文と書き下し文が並べて記されている。
漢文の入門としても好適な一冊。
1973年のアメリカ映画「ソイレント・グリーン」は、人口増加によって食料不足に陥った社会を描く近未来SF。今見ても鮮烈な印象が残る。
エドワード・G・ロビンソンは、この映画が遺作となったが、本当に素晴らしい演技である。肉や野菜をこの上なくうまそうに食べる。
ラスト近くで流れるベートーヴェンの田園は心にしみた。
ソイレント・グリーン [DVD]
スタンリー・グリーンバーグ 
テレビのテーマ音楽や沢田研二の歌など、多くの曲を生み出している大野克夫。その代表作である、「傷らだらけの天使」「太陽にほえろ!」「名探偵コナン」の音楽を集めたCD。「太陽にほえろ!」は、作曲家自身が率いる大野克夫バンドによるライヴ録音。
NHKの大河ドラマ「龍馬伝」は、一話一話がよくまとまっていた。スタッフの熱意と共に、ドラマ全体をデザインする力が高かったためであろう。音楽も、ドラマの世界観をよく盛り上げていた。オープニングや、主人公の高揚感をよく表す「海へ」、弥太郎のテーマとなっていた「雑草魂」など、印象に残る曲が多い。
幕末の人々の熱気がスタッフに取り憑いたかのようなドラマであったことを、サウンドトラックを聴きながら思い返した。
NHK大河ドラマ 龍馬伝 オリジナル・サウンドトラック Vol.1
佐藤直紀 TVサントラ 
NHK大河ドラマ「平清盛」第16回は、「さらば父上」。中井貴一演じる平忠盛が退場する回であり、いままであまり成長した様子が見られない清盛が、絶大なる信望と力を持つ父親を失い、平家をまとめる立場になって大丈夫なのだろうかと不安を抱く。
源氏は為義・義朝父子の対立が激しくなっており、こちらの方が緊迫感があり平家側より興味深い。
デニス・ルヘイン原作の小説「ミスティック・リバー」を、クリント・イーストウッド監督が映画化。幼なじみの3人の男性が25年後に交錯する人生を描く、重厚なミステリー。 暗い川の底のように、終始重苦しい雰囲気を漂わせる作品。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫)
デニス ルヘイン 加賀山 卓朗 
ヴァレリー・アファナシエフによる、ショパンのマズルカ集のCDを聴く。ゆったりとしたテンポで思索的に奏でられる13曲。長調は3曲だけで、トラック5から13まで延々と単調の曲が続く異例の選曲。しかし、その孤高の境地での演奏には不思議と安らぎを感じさせてくれる要素がある。
ショパン:マズルカ集
アファナシエフ(ヴァレリー) 
吉行淳之介の芥川賞受賞作「驟雨」を、渡辺謙が朗読したCDを聴く。娼婦に愛情を抱いてしまった男の心のゆれを描いた小説。男女の機微が巧みな情景描写を織り交ぜて表現された文学作品。
渡辺謙の深みのある声が、作品に奥行きを与える。
驟雨 (新潮CD)
吉行 淳之介
原色の街・驟雨 (新潮文庫)
吉行 淳之介 
刑事コロンボ「5時30分の目撃者」は、ジョージ・ハミルトンが女性を手玉にとる医師を演じ、コロンボとの対決色が強い作品。
「忘れられたスター」は、ジャネット・リーによる陰影のある演技が素晴らしい。ジョン・ペインなど、存在感のある俳優が出演し、見応えがある。余韻の残るラストにより、コロンボ・シリーズの中でも出色の作品になっている。
アート・ペッパーの「ユード・ビ-・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」、フィニアス・ニューボーンJr.の「ムーン・リヴァー」、ビル・エヴァンスの「いつか王子様が」、M.J.Q.の「朝日のようにさわやかに」など、ジャズの名演を集めたCD。どの曲も聴くほどに味わいが深まる。
エレガンス~リラックス・イン・ザ・ジャズ・ムード
ケニー・ドーハム オムニバス 
「ロマンチックじゃない?」「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」「ムーンライト・セレナーデ」など、ムード音楽の名曲を集めたCD。心地よい演奏で何度聴いても飽きがこないので気に入っている。鈴木章治とリズム・エースによる「鈴懸の径」はことに素晴らしい。
NHK大河ドラマ「平清盛」第15回は、「嵐の中の一門」。タイトルの割に、おとなしめの回で、弟家盛を亡くした後の清盛の姿を軸に描く。
中井貴一演じる冷静沈着な平忠盛をも激高させる、藤原頼長役の山本耕史の怪演に凄みを感じた。
松山ケンイチが無口でいる場面が多い回であり、そのせいか引き締まって見えた。「銭ゲバ」でも、第1話のほとんど口を開かない陰のある人物造形は素晴らしかったのに、回が進むにつれてベラベラ喋るようになると凄みがなくなっていった。この人は寡黙でいる方が絵になるようだ。
シドニー・ルメット監督による「オリエント急行殺人事件」は、ショーン・コネリー、イングリッド・バーグマン、アンソニー・パーキンス、ジャクリーン・ビセット、リチャード・ウィドマーク、アルバート・フィニーなど、豪華な俳優陣の競演が楽しめる映画。
ほとんど車内での撮影にもかかわらず、カメラワークが極めて巧みであり飽きさせない。音楽、美術も素晴らしく、贅沢な作品。
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