アニパ
上松美香がアルパによって自らが好きなアニメーション音楽を演奏したCD「アニパ」。
とにかく音色と旋律が素晴らしい。特に、「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」などの久石譲の音楽は、ストリングスの調べにより旋律美がいっそう引き立つ。
「フランダースの犬」「キャンディ・キャンディ」「キューティーハニー」などの渡辺岳夫の音楽も、そのたおやかで叙情豊かな特質をよく伝えている。
変化に富んだ薫風に身をゆだねているような、ひたすらに心地よいアルバム。
上松美香がアルパによって自らが好きなアニメーション音楽を演奏したCD「アニパ」。
とにかく音色と旋律が素晴らしい。特に、「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」などの久石譲の音楽は、ストリングスの調べにより旋律美がいっそう引き立つ。
「フランダースの犬」「キャンディ・キャンディ」「キューティーハニー」などの渡辺岳夫の音楽も、そのたおやかで叙情豊かな特質をよく伝えている。
変化に富んだ薫風に身をゆだねているような、ひたすらに心地よいアルバム。
古関裕而が活躍した時代、ラジオ音楽は花開き、テレビは音楽で新たな息吹が芽生えた。その幸せな時代の名曲がずらりと並んだ2枚組CD。特筆すべきは、2枚目の特撮やアニメの音楽。次々と現れる輝ける楽曲に、懐かしさと同時に音楽性の高さに感銘を受けた。
特に、「マグマ大使」の力強さ、前向きさに励まされた。「魔法使いサリー」は、テレビのテーマ曲とは違う完全版で、こんなアバンギャルドな曲だったのかと新鮮な驚きがあった。滝口順平が歌う「ゲゲゲの鬼太郎」のノリが凄い。
当時の楽曲の豊さに心みたされるアルバム。
シエナ・ウインド・オーケストラ演奏の2枚組CD。いやあ、これは素晴らしい。
「ロッキー」に始まり、映画音楽集かと思ったら、テレビ番組テーマ曲の演奏もあり、次々と懐かしい曲が流れてくるではないか。
特に、テレビのロードショー番組メドレーは感涙ものの懐かしさ。DVDやVHSビデオなどがない時代、映画はそれが放送される時間に、テレビの前に座って見なければならなかった。日曜洋画劇場は淀川長治の解説も見る者の気分を盛り上げ、映画の魅力を伝えてくれた。洋画劇場、ロードショー番組のオープニングは、昭和のテレビ世代にとって真に映画の入り口であった。
オリジナルの雰囲気を壊さず、華麗なサウンドで繰り広げられる粋な曲のオン・パレード。それらは曲名を見ずに耳を傾けていると、心により大きな起伏を生み出してくれる。
まさに、圧巻のテーマ曲集。
清水ミチコの10枚目CD。ウサギとカメをモチーフに三人のシンガー・ソングライターが作曲するなど、趣向を凝らしたモノマネが展開される。ピアノも見事で、芸達者ぶりに感心する。
趣味の演芸
清水 ミチコ
アニメ「無職転生」第23話は「目覚め、一歩、」。第1期の最終話。
ルーデウスは失意の底に沈み、前世と同じく引きこもる。同時に、ルーデウスに関わった人々はそれぞれの歩みを始める。ルーデウスもやがて一歩を踏み出す。
アニメーション技法と書法を駆使し、見る者をその世界に引きずり込む。転生ものの先駆的作品にして、動き、背景、音楽、声優陣の演技、すべてが一体となり職人芸的なこだわりが横溢し見事な世界を作り上げた名編。
アニメ「無職転生」第22話は「現実(ユメ)」。ルーデウスとエリスはようやく住んでいた土地に戻ってくるが…。
アニメーションの書法を駆使して、心の交流を細やかに描写する。物語のトーンが今までと対照的に落ち着いた雰囲気になる。音楽が寄り添うように奏でられ、静かに心にしみる。
主人公の胸中のゆれを繊細に描く秀逸な回。
アニメ「無職転生」第21話は「ターニングポイント2」。ルーデウス一行は、雪の吹きすさぶ山道で龍神・オルステッドに出会う。ルイジェルドは無視をしようとするが、ルーデウスは龍神に声をかけてしまい…。
凄まじい緊迫感。今までカラフルであった世界が、一転、モノクロに近い世界になり、鮮烈な戦いが展開される。アニメの表現を先鋭的に突き詰めた回。
アニメ「無職転生」第20話は「妹侍女の生まれた日」。シーローン王国の地下牢に捕らえられたルーデウス。シーローン王国第三王子ザノバが突然彼の前に現れ、彼の前に差し出した物は…。
様々な人々が織りなす人間模様。優れた脚本により、大河ドラマより濃密な時間を過ごすことができる。
アニメ「無職転生」第19話は「ルート選択」。ルーデウスはヒトガミの助言に従い、新たな都市で名乗らずに少女を助け出す。その後、王宮に使える師匠ロキシーから呼び出しを受けるが…。
東洋風の王都の景色が素晴らしい。旅をしている気分を存分に味わうことができる。
そして、新たな危難。RPGの書法を踏まえつつ、アニメーションの技法を駆使して物語を推し進める。その面白さは格別。
アニメ「無職転生」第18話は「それぞれの旅」。ルーデウスの師匠ロキシーは、故郷の村に帰るが…。
ロキシーの過去が語られる。この物語が、家族の絆をテーマにしていることが視点を変えて明瞭に示される。
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