ゼロから学ぶ統計解析
『数十分のテストで成績を付ける。
数ヶ月のお付きあいで結婚を決意する。
おかみさんは、味噌汁を作るとき、よくかき混ぜてから、ほんの一口の味見で、味噌汁の味を決めています。このように、
一部から全体を推し測る
こと、これこそが、統計学の任務なのです。』
平治親分の語りはホントうまいなあと、感心してしまう(著者の小寺平治氏は、自分で愛称平治親分と言っている)。具体例を基に、数式もきちんと入れて統計処理の考え方と技法を語っている。そう、天下り的な説明ではなく、「語り」に近いのだ。理論と思想をきちんと踏まえた上で、具体的な例から語れる人は、数学では本当に貴重だと思う。それができる教育者を増やすことが、今の日本ではとても大事な課題だ。
ゼロから学ぶ統計解析
小寺 平治
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