ムラヴィンスキー ベートーヴェン交響曲第4番・第5番
ムラヴィンスキー指揮・レニングラードフィルハーモニー管弦楽団演奏の、1972年にモスクワ音楽院大ホールで行われたライブ録音のCDを聴く。
ベートーヴェン交響曲第4番は、比較的優美な交響曲という印象があった。しかし、最初帰宅途中の車の中でこのCDを聴き、あまりの峻烈さに驚いた。特に、第1楽章のダイナミックな推進力がすごい。
家に帰って2度目にじっくり聴くと、最初は力で押している風に感じた演奏が、たいへん芳醇な音楽であることに気づかされた。
また、激しさゆえに、静かな部分がより際だつ。第2楽章は、ことに美しい響きを持っている。
ベートーヴェン第5番は、他の指揮者による演奏を聞き慣れてしまったせいか、正直新たな感動はなかったが、奏者も観客も音楽にどんどん引込まれていく様が伝わってくる演奏であった。
他に、ワーグナーの歌劇「タンホイザー」よりヴェーヌスベルクの音楽が併緑されている。
ベートーヴェン : 交響曲第4番&第5番 「運命」
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団 ムラビンスキー(エフゲニ)
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