桃太郎電鉄
桃太郎電鉄は、すごろくと経営を合わせたようなパーティ・ゲーム。まずゴールとなる駅が示され、そこに向かってサイコロを振りながら各自の電車を移動させ、一番先に到着させると億単位の資金が得られる。止まった各駅で物件を購入することができる。物件からは、収益率に応じて年度末に利益が得られる。決まった年限の中で、いかに資産を増やすかを競うゲーム。途中、スリにあったり、貧乏神がとりついたりと、様々なイベントがあり、飽きない。
教育的な要素も侮れないものがある。日本全国の地名が自然と覚えられるし、松山ならば、物件が「夏目漱石グッズ屋」「正岡子規グッズ屋」「道後温泉」、青森ならば「太宰治グッズ屋」「リンゴ農園」など、地理の基礎事項がさりげなく押さえられる。
また、物件は数千万円単位や数億円単位であり、イベントがあれば持ち金の額が百万円単位で変動するので、大きな数の勉強にもなる。貧乏神にとりつかれるとすぐに赤字になるので、マイナスの計算が実感できる。物件の収益率から、割合の概念を把握させることもできる。
アクションゲームに熱中させるよりもよいと思い、子どもたちとたまにプレイする。地理に関心を抱き、「北海道と本州を結ぶトンネルは青函トンネルって言うんだよね」などと、子どもが口にすると、「よく知っているね、どうやってトンネルを掘ったのだろうね」など、その後、いろいろな話題に広げるきっかけもできる。
もっとも、ゲームをやりはじめると、子どもたちより熱中していることもしばしばあるほど、大人でも楽しめる。
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