手塚治虫の伝記
ストーリー漫画の開拓者、手塚治虫の伝記を息子が読み終える。エジソンや宮沢賢治に比べ、「ブラックジャック」や「火の鳥」などで息子にもなじみがあるので、読みやすかったようだ。
毎日、息子の朗読を聴くのを日課にしているが、手塚治虫の伝記は親子ともに本当に楽しむことができた。ところどころに手塚まんがが挿入され、イメージが描きやすい。
著者は、手塚治虫の担当編集者であった中尾明。半世紀を嵐のように駆け抜けた手塚の生涯を、活き活きと記している。
手塚治虫は夢と希望を与える、皆に愛される作品を生み出し続けた。その子供時代は、昆虫、天文など様々なことに興味をもっていた。実際に手塚が中学時代に作った昆虫図鑑を見たことがあるが、その精密さに驚き、感動すら覚えた。
よき作品を残した人が、あふれる好奇心を持ち続け、どれほど豊かな生涯をおくったかを息子と共にたどれ清々しい思いだった。
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