森とオーケストラ
みどりの日、群馬の森で「第27回森とオーケストラ」が催された。群馬交響楽団による、野外無料コンサート。曇りではあったが、群馬の森の中心にある芝生広場に、多くの人々が集まった。
指揮は工藤俊幸氏。3部構成で、第1部は「世界音楽めぐり」として、タイケの「旧友」や、シュトラウス二世の「芸術家のカドリーユ」、グリーグの「朝」、アンダーソンの「フィドルファドル」、ヴェルディの「アイーダ」より凱旋行進曲、ビゼーの「アルルの女」よりファランドールなど、お馴染みの曲が演奏された。
第2部「あなたもメイ指揮者」は、会場から選ばれた人々がオーケストラを指揮するもので、人気のコーナー。今年は、4名のお子さんと1名の学生さん、1名のお母さんが選ばれ、ベートーヴェンの運命やカルメン、ハンガリー舞曲のいずれかを指揮した。藤尾久美子さんの軽妙な司会や指揮者工藤氏のコメントも効を奏し、楽しくもなかなか味があった。
第3部は、「手のひらに太陽を」「赤とんぼ」などを、みんなで歌うコーナー。大人も子供も和して、音楽を素直に楽しんでいた。カラオケではなく、フルオケで歌うのもよいものだ。
会場には、大型スピーカーが設置され、4haの芝生広場いっぱいにオーケストラの音が鳴り響いた。お昼を食べながら演奏を聴くこともでき、肩肘はらずにクラシックなどの音楽に親しむことができ、有意義な催しだと思う。
群馬の森は、総面積26.2haに及ぶ広大な緑地公園で、遊具などもあり、子どもを遊ばせるには良い施設だ。
群馬県近代美術館、歴史博物館が併設されており、様々な催しが行われている。この日は、風車を作る体験があり、子どもたちも自分の作った風車をもって広場を駆け回っていた。
天気は曇りがちであったが、最後までくずれることはなく、過ごしやすい日であった。新緑に映える花々も目にやさしく、みどりの日にふさわしい1日となった。
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