算数ドリル
小学3年生の息子が、今日ようやく5年の算数ドリルを終える。去年の10月から始めて、7ヶ月もかかってしまった。
小学5年生の算数は、たいへん中身がある。小数と小数の掛け算・割り算、四捨五入、割合とグラフなどは極めて重要であり、ここでの計算は充分訓練を積むべきだと感じた。
例えば、「わが国の土地利用割合」が帯グラフで示され、森林原野、農用地、宅地などの割合を読み取り、日本の総面積38万平方キロメートルからそれらの面積を出す問題があった。これらを計算させた後、
「森林原野は67%、日本の約3分の2だね。日本地図を見てみよう。」
と、地図を広げさせて日本の特徴を捉えさせた。他の分野への発展性もある豊かな単元だ。
また、図形については、三角形・四角形の特徴、角度や面積の求め方、平行・垂直の作図などがある。
さらに、円について、円周率や円の面積計算が登場する。円周率は、初めて登場する無理数である。そして、円の面積公式を求める過程では、円を中心から細かく切って横に並べることで、微分積分の手法を示すことになる。
円の面積を求めることは、計算力が必要になる部分であり、子どもに問題を解かせることで小数計算の習熟を見ることができる。
このように、5年生の算数は今後に直結する内容であり、その訓練がおざなりになっていては、以降の学習に支障をきたすことは間違いない。基礎学力中の基礎学力である。まさしくポイントとなる学習内容であると、子どもの取り組みと計算力の伸長をつぶさに見て実感した。
新課程学力ドリル算数 (小学5年生)
影浦 邦子
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