マーラー交響曲第3番
ピエール・ブーレーズ指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団演奏のマーラー交響曲第3番を聴く。第1楽章だけで30分を越え、全体では100分に及ぶ長大な交響曲であるが、ブーレーズによる緻密に構成された演奏は、この曲の美質をたいへんよく伝えてくれる。
クリアな音質で、各パートが浮き上がる演奏であり、様々な箇所でこの曲の魅力を教えられた。壮大なコラージュのようなこの曲は、一歩間違えるとカオスやパロディに堕したものになってしまうが、ブーレーズは抑制と強調を巧みに織り交ぜ、洗練されたマーラー像を示してくれる。
マーラー:交響曲第3番
ブーレーズ(ピエール) ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
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