ダイ・ハード
ビルを占拠するテロリストに、単身立ち向かう刑事を描いた「ダイ・ハード」。ブルース・ウィリス主演のこの映画は、シリーズ化され、どれも人気を博している。
しかし、1988年公開の、この一作目は別格。隙のない脚本の見事さに感心する。また、ビルの閉鎖的な空間に繰り広げられるアクションが実に巧み。
ボロボロになりながら体を張って敵に挑むブルース・ウィリスと、知的な風貌で最後まで背広姿のアラン・リックマンとの対比。外部から精神的に主人公を支える、レジナルド・ベルジョンソン演じる警察官。様々なキャラクターがそれぞれ存在感を発揮し、物語にふくらみを与えている。
パニック映画ブームの火付け役「タワーリング・インフェルノ」と、一個人が集団に戦いを挑むシルヴェスター・スタローンの「ランボー」を融和させた風合いがある映画。娯楽映画の一指標と言える作品。
ダイ・ハード
ブルース・ウィリス ジョン・マクティアナン
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