前橋城址
群馬県庁の周りには、かつての前橋城(厩橋城)の土塁があり、その面影を今に伝えている。NHK大河ドラマの「風林火山紀行」でも紹介されたが、上杉謙信が関東を制圧する拠点となった城でもある。
県庁のエレベータで32階に上ると、展望ホールがある。晴天の日には、前橋から広がる町並と、関東平野を区切る美しい山並が一望できる。
北側の眺めは、陽の光があたり、ことに鮮やかだ。城址は前橋公園として整備され、幾何学的な模様となって眼下に広がる。群馬県の形(鶴舞う形の群馬県と地元の上毛カルタでは歌われている)の池なども見える。
豊富な水と緑、変化に富んだ山容に囲まれた前橋は、今なお県の政治と文化の中心として、静かな趣をたたえている。
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