スパイダーマン
アメリカン・コミック「スパイダーマン」の映画第1作を見る。トビー・マグワイア主演、サム・ライミ監督2002年作品。
いかにもアメリカン・コミックという派手なコスチューム、人が蜘蛛のようになるというこれまた単純な発想で、正直バカにしていたのだが、見ると映画はなかなかの出来ではないか。
青春の悩み、家族の絆など、様々なテーマを無理なく織り込んだ脚本が良い。主人公がスパイダーマンとしての力を開花させていくシーンも面白い。敵役となるウィレム・デフォーの重厚な演技も見応えがあった。そして、何より蜘蛛のように街を飛来するという、およそ実写は無理だと思われていたシーンを、見事に映像化している。その飛翔感が、この映画の一番の魅力かもしれない。
どんなに原作が良くても、脚本で台無しになる映画が多い中、「スパイダーマン」は実によく脚本が練られていたように思う。数限りない試行錯誤の積み重ねの上に、ストレートに心に響く作品が成り立っているのだろう。
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