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天地人 2

「わしはこんなとこ来とうはなかった!」

 NHK大河ドラマ「天地人」の第2回は、子どもの頃の上杉景勝と直江兼続の姿を通し、主従の絆を描く。
 凛とした居住まいを見せる喜平次(後の景勝)役の溝口琢矢、「わしはこんなとこ来とうはなかった!」と泣く与六(後の兼続)役の加藤清史郎、どちらの子役も印象に残る好演。

NHK大河ドラマ「天地人」

香乱記 四

 燎原の火の如く中国全土に広がった戦は、国土と人心を荒廃させた。斉の国も奔流にのまれ、蹂躙されていく。この混乱の中で、義を貫き、不撓不屈の精神を示した武将田横の生き様が鮮やかに描かれる。
 清澄な境地へと読者を導く最終巻。

香乱記〈4〉 (新潮文庫)
宮城谷 昌光

香乱記 三

 中国の統一をはたした秦も、苛烈な政治への反発が全土に広がり、終焉を迎える。名将が綺羅星のごとく生まれ、武力と智力の限りを尽くした戦が繰り広げられる。歴史の変わり目を怒濤の勢いで活写する第三巻。

香乱記〈3〉 (新潮文庫)
宮城谷 昌光

香乱記 二

 秦の末期、陳勝・呉広が反乱を起こし、その波は中国全土に拡大する。項羽・劉邦も頭角を現す。大きなうねりを記す第二巻。

香乱記〈2〉 (新潮文庫)
宮城谷 昌光

香乱記 一

 秦の始皇帝の圧政下、人々は苦しみ、反乱の胎動が中国全土で起こり始めた。斉王の末裔である田横は、様々な試練に合い、故郷斉の地を後にして幾多の人々と運命の出会いをする。
 項羽・劉邦の争いを主軸とした動乱の中で、信義を貫いた武人の姿を描く歴史大作。波乱に満ちた第一巻。

香乱記〈1〉 (新潮文庫)
宮城谷 昌光

ポリーニ モーツァルト ピアノ協奏曲第17番・第21番

 ポリーニによるピアノと指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団演奏のモーツァルト作曲ピアノ協奏曲第17番・第21番のCDを聴く。2005年のライヴ・レコーディング。
 ここでのポリーニは、かつての冷徹とも感じられる研ぎ澄まされた技巧を全面に出すことなく、伸びやかに音楽の流れを作っている。珍しくポリーニのうなり声も聞こえ、作品への思い入れが感じられる。美しいメロディが次々と溢れ出る2曲を、洗練された響きで聴かせてくれる。

モーツァルト:ピアノ協奏曲第17番&第21番
ポリーニ(マウリツィオ) モーツァルト
B000EMH80E

桂歌丸 小烏丸 辻八掛

 桂歌丸が、現代に甦らせた古典落語「小烏丸」「辻八掛」を聴く。「小烏丸」は、人情噺風の前半から、歌舞伎風の芝居がかった後半へとつらなる。「辻八掛」は、占い師を懲らしめる話だが、忠臣蔵が生き生きと語られる。

桂歌丸6「小烏丸」「辻八掛」-「朝日名人会」ライブシリーズ30
桂歌丸
B0007WZXGW

直江兼続

 平成21年1月4日、NHKの大河ドラマ「天地人」の放送が始まった。上杉景勝の家臣、直江兼続を主人公とした戦国ドラマ。第1回は、幼年時代の兼続と、上杉謙信、少年時代の景勝との出会いが描かれていた。

 童門冬二の小説「直江兼続」は、兼続と主君景勝との深い絆を軸に、織田信長や豊臣秀吉などの天下人をも魅了しながら、北の大地に根ざした政を志す凛然とした姿を描く。北国の清澄な地に吹く薫風を思わせる作品。

全一冊 小説直江兼続―北の王国 (集英社文庫)
童門 冬二
4087470873

千年の答え

 アニメ「ヒカルの碁」第五十六局「千年の答え」には、感動した。いやあ、すごい、すごい、と家族でうなった。原作者も、漫画家も、アニメーターも、結局この回の最後の場面が描きたかったのではないかと思えるほど深かった。

ヒカルの碁 第三期 出発篇 一 [DVD]
関口可奈味 上田美由紀 ほったゆみ
B0000C16U1

世界の発明・発見事典

 「文字」「暦」「地図」など、古代からの発明から、「米」「アイスクリーム」などの食べ物、「鍵」「傘」などの身の回りのもの、「化学元素」「超伝導」など科学上の発明・発見まで300項目以上を漫画やイラスト、文章で解説した集英社版「世界の発明・発見事典」。
 子どもに買ったのだが、大人が読んでも面白い。たゆまぬ向上心と探求心が生み出した、多様な人類の英知を感じ取ることができる。

世界の発明・発見事典 (学習漫画 世界の伝記)
岩田 一彦
4082401016

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