ピアース・ブロスナン演じるボンドによる「007 ワールド・イズ・ノット・イナフ 」を久しぶりに見る。1999年に公開された、シリーズ第19作。
冒頭の、ロンドン市内の川で繰り広げられるボート・チェイスしか覚えていなかったが、やはりそこが一番派手であった。本作は、秘密兵器開発担当のQを演じるデスモンド・リュウェリンの遺作となった。そのためか、ハイテクを駆使した様々な小道具が登場するが、ハイテクを皮肉っているかのような感もある。
リクツ抜きに楽しめるが、つい、「ロシアより愛をこめて」のような品格や美意識がもう少し欲しいと思ってしまう。今の世では贅沢な望みなのだろうか。
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