森繁久彌氏逝去
森繁久彌氏が2009年11月10日亡くなられた。
その姿を直接拝見したのは、1991年の東京宝塚劇場での「レインボー通りの人々」の舞台であった。森繁氏は自ら歩くことができず、椅子に座っての演技であったが、存在感を放っていた。他の出演者も森繁さんを気遣いながら演技をしている感じが伝わってきた。
映像作品では、1981年のドラマ「関ヶ原」が忘れがたい。当時の大物俳優総出演のすごいドラマであり、圧倒された。その中でも、憎々しく人間味溢れる徳川家康を演じる森繁氏の演技は作品の柱となっていた。
昭和を代表する名優、森繁久彌氏の姿は、幾多の映像と共に記憶の中に生き続ける。
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司馬遼太郎
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