ハッピーフライト
航空に関わる人々の姿を描いた矢口史靖監督の映画「ハッピーフライト」。
「大空港」や「エアポート」シリーズなど、海外ではフライトを扱った映画は多い。「ハッピーフライト」も、ひとつのフライトを基にした群像劇であるが、乗客、操縦士、フライト・アテンダント以外にも、多くの人々が登場する。綿密なリサーチと、全日本空輸 (ANA) の全面的な協力のもとに制作されており、整備士、管制官、オペレーションコントロールセンター、バードパトロールなど、様々な部署の人々の動きが描かれる。ひとつのフライトにこれほどの人々が関わっているのかと改めて驚かされる。コミカルな中にプロの矜持を描く矢口監督の手腕はさすがである。
フランク・シナトラの主題歌「カム・フライ・ウィズ・ミー」 の伸びやかで貫禄ある歌唱が印象に残る。アン・ハッピーな状況をたくさん盛り込みながらも、観る者をハッピーな気持ちにさせる快作。
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