石の扉
「陰に陽に世界のあらゆるものに影響を及ぼしている」秘密結社フリーメーソン。「石の扉」は、広範な取材と資料により、世界中に四百万人の会員がいるという巨大な結社の実像に迫るノンフィクション。
古代の巨大建築を生業とする石工の組織として発足し、十字軍のテンプル騎士団を経て現在に至る歴史はたいへん興味深い。
また、著者は、多くの事実を挙げて明治維新の立役者がフリーメーソンであったことを力説している。この部分は、やや強引な感もあるが、グラバー等の熱意は伝わってくる。
「兄弟愛・救済・真実」の章は、共感できる点が多かった。
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