繊維の数学
一本の繊維が集まることで、布になったり、服になったりする。では、繊維は何次元なのだろうか?
「繊維の数学」は、繊維の歴史から始まり、数学との関わりが様々な観点から述べられた書。繊維は、単に服の原料ではなく、極細電線、カーボン・ナノチューブ、DNA解析など、様々な分野に応用される対象である。また、繊維に関する考察は、数学に関してもフラクタル幾何学やコンピュータ・アルゴリズム、グラフ理論、ひも理論など、多くの分野に発展する素地を持っている。
繊維が宇宙や生命をひもとく鍵になっていることを示した、興味尽きない本。
繊維の数学―未来科学の扉を開く
井上 清博 相宅 省吾
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