手塚治虫 マンガの描き方
戦後の漫画界をリードしてきた手塚治虫が、漫画創作のコツを語った著作「マンガの描き方」。絵を描くポイントから、アイデアの考え方、物語の構成まで、基本をあますところなく示している。
この著作で、どんどん漫画を書きなさいと言っているが、プロを目指すことに関しては、覚悟をしなさいと相当牽制をしている。手塚は何歳になっても若い漫画家をライバル視しており、強烈な敵愾心をもっていたことを思わせ興味深い。
伸びやかに書かれている感じがとても良く、手塚漫画の理解を深める読み物としてもたいへん楽しめる一冊。漫画クラブに入った小学5年生の次男が最後まで読んでくれることを期待している。
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