絵でみる 光触媒ビジネスのしくみ
光をあてるだけでキレイな状態が保たれるテントや壁など、多くの製品に応用されている「光触媒」。その仕組みとビジネスへの展開を、豊富な事例で解説した書。
光触媒は、酸化チタンが光を吸収するときの反応により、有機物を強力に分解する「酸化分解力」と、水になじみやすい「超親水性」を有している。この性質により、塗るだけで表面をキレイにする、セルフクリーニング機能を発揮する。塗料、抗菌タイル、空気洗浄器など、幅広い応用がなされている。
安定性、無毒などの性質から、建築素材はもとより、家電製品、医療など、今後も様々な分野への拡大が期待される性質である。踏み込んだ記述もあるが、分かりやすい図が理解を助けてくれる。
日本発の「光触媒」が、多くの技術に影響を及ぼし、「環境にやさしい」メリットを生かして様々な産業へ広がっていくことを展望できる良書。
絵でみる 光触媒ビジネスのしくみ (絵でみるシリーズ)
藤嶋 昭 村上 武利 西本 俊介 中田 一弥 野村 知生
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