高崎高校 第61回 翠巒祭
高崎高校の文化祭、第61回翠巒祭に家族で行く。今年は、特別な感慨をもって翠巒祭に訪れる。
第61回のテーマは、「GrowReuse グロリアス」。成長と再利用の語を組み合わせ、輝かしく活気のある翠巒祭を目指すという理念が込められたもの。
校舎の壁一面を覆う「巨大壁画」は、金閣寺を題材とした作品。生徒957名がパーツを作り、組み上げた。
今年は、長男が在校生として参加する初めての翠巒祭である。物理部として、来場者に展示の説明などをしていた。今までの訪れる側から今度は主催する側にまわり、大いに楽しむことができたようだ。親としても感慨ひとしおである。
鉄道研究部の模型は、いつもながら壮観であった。建物ひとつひとつを細かく作り込み、景観の美しさを目指していたようだ。
生徒たちの写真を何枚も組み合わせて作った巨大なフォトモザイクは新趣向。フェルメール作「真珠の首飾りの少女」を表現していた。体育館にいく道すがらには、大勢の来場者で混雑していた。
今回のアーチは、ヨーロッパの雰囲気をもったオリジナル・デザイン。正門よりやや奥に設置され、来場者を圧倒する存在感を放っていた。
様式美を備えた外観で、細かい部分まで精緻に作り込まれており、センスの良さが光っていた。
特に今回のアーチは、内部が素晴らしい。ステンドグラス風の天井や、季節を表現した絵画がちりばめられ、デザインの匠さには高校生の作品とは思えないほどの、いや、高校生だから実現できたのかもしれない造形美と情熱が感じられた。
アーチは、全長11mで、最長の長さを誇るという。いつもより長い時間内部に目を奪われ、そのアーチをくぐり抜ければ、「非日常」が待ち構えているという趣向のようだ。
校歌を長男と共に歌うことができる喜びを味わうことができた翠巒祭であった。
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