英雄伝説 5 海の檻歌
ファルコムのゲーム「英雄伝説 5 海の檻歌」は、ガガーブ・トリロジーの最後にあたる作品。若き頃、旅芸人として諸国を演奏してまわった老人が、伝説の作曲家レオーネの遺品を見つけたことにより、孫とその娘、愛犬と共に再び旅に出る。
RPGの魅力の一つは、実際に旅をしている気分にさせてくれることだが、この作品は見事にそれを実現している。変化に富んだ地形、風光明媚な土地、個性豊かな都市と、進むたびにワクワクする。戦闘シーンもよく練られており、戦略性の高い攻撃ができる。
何より、音楽があまりに素晴らしい。この作品のテーマそのものが、失われたメロディを探すというものであり、各地でメロディを集めながら演奏活動がなされていく。コンサートのシーンでは、プログラミングの面でも多くの手間をかけていることが伺える。
練られたストーリーと美しい音楽、職人芸的なグラフィックスに彩られ、プレーヤーを最後まで飽きさせないRPGの名作中の名作。
なお、鳥肌が立つほど素晴らしいオープニングを手がけているのは「君の名は。」の監督、新海誠。
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