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ゴジラ

 1954年の初代「ゴジラ」。核兵器が生みだした怪獣というメッセージ性を込めているが、それ以上にSFとしての出来に感心した。
 ゴジラの足跡から発見された三葉虫の化石から、ゴジラの生物としての年代を測定する。また、ゴジラ退治のための武器が「オキシジェン・デストロイヤー」。まさしく、ハードSFの設定である。
 ゴジラが東京に上陸し銀座などを破壊するが、制作に当たってそんな目的で図面を貸してくれるわけがないのでスタッフも随分苦労して再現したようだ。このゴジラの破壊行為がシリーズのひとつの目玉になり、「シン・ゴジラ」で徹底したリアリティが追求された。
 伊福部昭による音楽があまりに素晴らしい。「シン・ゴジラ」でも、膨大な試行錯誤の末、伊福部昭の曲については、結局このオリジナル音源を使うことになった。
 最高のスタッフによって生み出された奇跡の映画。 

ゴジラ

俺たちは天使じゃない

 ロバート・デ・ニーロとショーン・ペン演じる脱獄犯が、カナダと国境を接する町で神父になりすますコメディ映画。
 全体としてはシリアスな雰囲気をもっていながら、シチュエーションで笑わせる品のある喜劇。追う者と追われる者を描くサスペンスで緊迫感を醸しながら、徐々に心に迫ってくる絶妙の脚本となっている。
 絶頂期のロバート・デ・ニーロとデミ・ムーアが脂ののった演技を見せる。
 コメディでありながら信仰にもふれ、アメリカ映画の奥行きの深さを感じさせる作品。

俺たちは天使じゃない (字幕版)

トランス・ワールド

 見ず知らずの3人が森で道に迷い小屋で出会う。どんなに道を進んでも、結局小屋に戻ってしまう運命であった。
 極めて低予算で作られた映画で、登場人物も少ない。しかし、最後まで見入ってしまう。映画は脚本であることをこの作品でも実感させられた。

トランス・ワールド [DVD]

メン・イン・ブラック2

 トミー・リー・ジョーンズ演じるKは引退し、記憶を消されて郵便局長になっていた。地球に新たな危機が迫り、ウィル・スミス演じるJはかつてコンビを組んだKと接触し再び行動を共にする。
 前作同様、荒唐無稽なコメディであるが、エイリアンの造形やハチャメチャなアクションが徹底し、楽しませてくれる。

メン・イン・ブラック2【Blu-ray】 [ トミー・リー・ジョーンズ ]

メン・イン・ブラック

 地球に潜伏する宇宙人たちを管理監督し、その真実を知った人間を記憶喪失にさせる「メン・イン・ブラック」をモチーフとしたコメディ・タッチの映画。
 トミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスのコンビが、絶妙の味わいを見せる。宇宙人の造形がほほえましい。荒唐無稽であるが、徹底しているため突き抜けた面白さがある。
 コメディ・アクションの傑作。 

メン・イン・ブラック [ トミー・リー・ジョーンズ ]

大統領の料理人

 フランス大統領官邸で、史上初の女性料理長としてミッテラン大統領に仕えた女性を描いた映画。
 よい料理を作ろうとする姿勢と周囲との軋轢が描かれ、ほろ苦い味わいのある映画であった。

大統領の料理人 [ カトリーヌ・フロ ]

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ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲

 ローワン・アトキンソンがスパイを演じる「ジョニー・イングリッシュ」シリーズの3作目。デジタル社会の帝王に、ジョニー・イングリッシュがアナログで立ち向かう。
 007シリーズの「トゥモロー・ネバー・ダイ」を彷彿させる設定。バーチャルリアリティなど技術をおちょくるコメディを満載し、ローワン・アトキンソンが活きいきと立ち回る。
 気楽に見られるコメディ映画。

ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲 ブルーレイ+DVDセット【Blu-ray】 [ ローワン・アトキンソン ]

筒美京平自選作品集 アイドル・クラシックス

「17才」南 沙織、「ロマンス」岩崎宏美、「木綿のハンカチーフ」太田裕美、「センチメンタル・ジャーニー」松本伊代、「卒業」斉藤由貴、「なんてったってアイドル」小泉今日子など、筒美京平が作曲したヒット曲を自選した2枚組CD。溌剌と歌われる40曲が次々繰り出され、なかなかよい時を味わえる。
 親しみやすくアイドルの魅力を高めた曲の数々は、どれも印象に残る。「17才」は森高千里が歌う曲も収められている。
 心に寄り添う若々しい調べは時代を超えて歌い継がれている。

筒美京平自選作品集 アイドル・クラシックス [ (V.A.) ]

なつかしの映画劇場【70〜80年代編】 ベスト

「スター・ウォーズ」「ゴッドファーザー」「タワーリング・インフェルノ」「ロッキー」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」など、1970年代から1980年代の映画音楽を集めたCD。
 当時、SF、特撮、スパイなどの名作が数多く作られ、映画の多様性が開花した時期でもあった。映画館にいけば新しい世界にふれられるというワクワク感があった。映画を彩る音楽も、印象に残る素晴らしい作品が多かった。
 このCDを聴くと、当時の高揚感が蘇ってくる。

なつかしの映画劇場【70〜80年代編】 ベスト [ (サウンドトラック) ]

エアポート'80

 航空パニック映画「大空港」「エアポート'75」「エアポート'77」に続く第4作。シリーズ中で最も評価は低いと言われている。確かに人間関係の妙やリアリティでは最初の2作に劣るが、どうしてどうして、なかなか楽しめる作品であった。
 まず、超音速旅客機コンコルドの勇姿がかっこいい。また、シリーズ通して出演しているジョージ・ケネディが機長となり、活躍する。ジョージ・ケネディとアラン・ドロンが、実に楽しそうにやりとりをしている。スペクタクル・シーンも力が入っている。
 気楽に見られるパニック映画。

エアポート'80 [ アラン・ドロン ]

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