天皇の料理番 12
ドラマ「天皇の料理番」最終回。敗戦国となった日本はGHQの統治を受ける。篤蔵は、天皇陛下の料理番として、GHQとの関わりを模索する。
敗戦直後の様々なエピソードを織り交ぜながら、料理人の生き様を多くの人々との関わりの内に描く。
明治、大正、昭和と移りゆく時代の中を、精一杯走り抜ける主人公の姿が魅力的であった。それを支える多くの人々との関わりがじっくりと描かれ、胸に迫るシーンも多かった。
料理や背景、小道具に至るまで実に丁寧に作られ、それぞれの時代の雰囲気を醸していた。近代日本の姿を再現したという意味でも貴重な作品ではないか。
俳優の名演とスタッフの熱意が結実した、真にまごころがこもったドラマであった。
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