水滸伝 十四 爪牙の章
北方謙三の「水滸伝」第十四巻、爪牙の章。二十万を超える官軍が梁山泊の各拠点を包囲し、攻撃を加える。各所で激烈な戦闘が行われる。一方、梁山泊とは異なる叛乱が勃発する。魯達らはそれらの切り崩しにかかる。
舞台が多岐にわたり、様々な人物がそれぞれの場所で奮闘する。そんな中、張横、張平父子のエピソードが胸にしみる。
まとめるのが難儀であろう苛烈な章であり、書き手にとっても心の癒しが必要であったのではないか。
王進のいる子午山は、筆者にとっても読者にとっても安寧の地であるように思える。
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