« 2021年1月 | メイン | 2021年3月 »

司馬遼太郎が語る 第8集

 「医学が変えた近代日本」という演題で、1988年に順天堂大学で行われた司馬遼太郎の講演。
 江戸時代に西洋から伝えられた医学は、「自由」「平等」という思想の種を宿し、幕末日本に大きな影響を与えた。ポンペや彼に学んだ松本良順、順天堂において医療技術を高めた佐藤舜海の話を交えた具体的な話はたいへん興味深い。
 また、医者は「患者の最後の友」であるべきという基本的な考えを歴史から指し示し、内容、気概ともに実に素晴しい講演。

司馬遼太郎が語る 8 医学が変えた近代 [新潮CD]

司馬遼太郎が語る 第7集

 「司馬遼太郎が語る」第七集は、「キリスト教文化と日本」。司馬遼太郎が1990年、同志社大学で新島襄の没後100年の節目としての講演を収録したCD。
 「倜儻不羈」の精神から語りおこし、キリスト教の「絶対」から、阿弥陀如来の話にまで及ぶ。日本人とキリスト教との関わりを大局的な視座から捉えた含蓄のある講演。

司馬遼太郎が語る 7 キリスト教文化と日本 [新潮CD]

司馬遼太郎が語る 第6集

 司馬遼太郎が亜細亜大学で1991年に行った講演会のCDを聴く。静かに語られているのだが、その内容は極めて濃く、目から鱗がおちる思いだった。
 鉄の伝来が日本にもたらした影響が語られたが、それは日本の成り立ちすら変える出来事であった。他のアジア諸国との比較もたいへん興味深い。新たな視点を与えてくれる、含蓄のある語りに心底引き込まれる。

司馬遼太郎が語る 6 私ども人類 [新潮CD]

司馬遼太郎が語る 第5集

 「司馬遼太郎が語る」第5集は、「日本人と合理主義」という演題で1977年に静岡公会堂で収録された講演。鉱物である「金」と日本人との関わりを通じ、合理主義の形成と商品経済の発展についてふれる、たいへんにふくらみのある話。よく準備された講演で、日本の思想史、文化史を俯瞰する密度の濃い内容となっている。

司馬遼太郎が語る 5 日本と合理主義 [新潮CD]

司馬遼太郎が語る 第4集

 司馬遼太郎が1982年、NHKホールで行った講演「文章日本語の成立」のCD。泉鏡花、夏目漱石などの文体についてふれながら、明治期から現代までの文章としての日本語の成り立ちを語る。
 幸田露伴、夏目漱石など、目で追って読むといまひとつ入ってこなかった文章が、CDで日下武史など古典的素養をもった人の朗読で聴くと、鮮やかに情景が思い浮かぶ。「声に出して読む文章」のくだりは、その体験からすっと腑に落ちる内容であった。
 吉川英治、志賀直哉などの優れた名文にふれたくなる講演。

司馬遼太郎が語る 4 文章日本語の成立 [新潮CD]

司馬遼太郎が語る 第3集

 司馬遼太郎の講演「草原からのメッセージ」を聴く。ユーラシア大陸のステップを舞台に栄枯盛衰を繰り広げてきた草原の民、匈奴、スキタイ、モンゴル、韃靼の人々の歴史と「遊牧」の文明を語る。
 暖かみのある口調で、氏の草原の民への愛着が伝わってくる。1992年千葉市文化センターでの講演。

司馬遼太郎が語る 3 草原からのメッセージ [新潮CD]

司馬遼太郎が語る 第2集

 司馬遼太郎が1968年に新宿の紀伊国屋ホールで行った講演。歴史小説を書く視点が具体的に話され、たいへん興味深い。あまり準備をせずに話している様子だが、それゆえに司馬氏の普段の考え方がよく示されている。鎌倉時代から幕末へと自由奔放に語られ、しかも含蓄がある。

司馬遼太郎が語る 2 歴史小説家の視点 [新潮CD]

司馬遼太郎が語る 第1集

 司馬遼太郎が1992年に行った講演「建築に観る日本文化」のCDを聴く。古代から現代までの建築史をなぞりながら、様々な視点から日本と建築について語られる。
 建築家を目指した夏目漱石、一級の建築デザイナーであった織田信長など、深い洞察に溢れた話が泉のように滾々と湧き出で、心を潤す。

司馬遼太郎が語る 1 建築に観る日本文化 [新潮CD]

阿久ちゃんねる

 「ピンポンパン体操」「宇宙戦艦ヤマト」「サンタモニカの風」「さらば涙と言おう 」「鳥の詩」、テレビ界の絶頂期に、膨大な数の作詞を行い、いまなお愛される歌を残した阿久悠。その代表作のいくつかを集めたCD「阿久ちゃんねる」。
 聴き手のこころにすっと入り、その世界を広げてしまう詞の数々に、あらためて天才のきらめきを感じる。

阿久ちゃんねる~阿久悠作詞のTVテーマ・CMソング集
オムニバス ヤング・スターズ ノンストップ 子門真人 石毛恭子 ピンク・レディー 笠井紀美子 はしだのりひこ&エンドレス 沢田研二 桜田淳子 森田健作

上原ひろみ ビヨンド・スタンダード

 上原ひろみのアルバム「ビヨンド・スタンダード」。「キャラヴァン」「朝日の如くさわやかに」などのスタンダードが、独特の音楽にアレンジされている。「月の光」「マイ・フェイヴァリット・シングス」なども、即興的な魅力をもっている。
 ジャズやロックの垣根をこえたパワフルなアルバム。

ビヨンド・スタンダード(通常盤)

アクセスランキング

Ajax Amazon

  • Amazon.co.jpアソシエイト
  • UserLocal
  • Ajax Amazon
    with Ajax Amazon