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ノイマン マーラー交響曲第9番

 最初にマーラー交響曲第9番を耳にしたのは、ヴァーツラフ・ノイマン指揮、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、1982年演奏のCDであった。自分がマーラーを聴き始めて間もない頃のことで、このCDを選んだのも、店頭で並んでいたCDの中で、一番値段が安かったという、単純な理由だったように思う。CDを買った帰りの車の中で聴き始めたが、冒頭から、ああ、なんという曲なんだろうと嘆息した。たゆたう清流のような、風で水面を波立たせる湖のような、心の琴線をふるわせる音楽であった。これはカーステレオで聴くにはあまりにもったいないと思い、すぐにCDを取り出した覚えがある。

 ノイマンの演奏は、バーンスタインのいかにも入魂という演奏と違い、比較的端然とした演奏である。しかし、それゆえに曲の素晴らしさが静かに深く伝わってくる。今日改めて聴いてみて、その感をいっそう強くした。特に、第4楽章の清らかな美しさは、自然と沁み入ってくる。

 このあまりに深い名曲については、今後もふれていきたい。

マーラー:交響曲第9番
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 マーラー ノイマン(バーツラフ)
B00005EOKN

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