ボレロ 小澤征爾
同じ旋律が楽器を替えて繰り返され、徐々に大きなオーケストレーションとなっていく、ラヴェルのボレロ。その単調さゆえに、かえって指揮者と演奏者の力量が如実に表れる。
特に気に入っているのは、小澤征爾、ボストン交響楽団の1974年の演奏。明るさと推進力があり、飽きることがない。最初に聴き終わったときには、盛り上がりのすごさに圧倒され、汗をかいていた。2次関数的な昂揚がある。
手元にあるのは、グラモフォン・ガレリアCDシリーズで、ボレロの他に「海の小舟」「古風のメヌエット」「道化師の朝の歌」「亡き王女のためのパヴァーヌ」「ラ・ヴァルス」の6曲が収められ、小粋さも楽しめる。
ラヴェル:ボレロ
ボストン交響楽団 ラヴェル 小澤征爾
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