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ポリーニ ベートーヴェンピアノ協奏曲第3番

 マウリツィオ・ポリーニ:ピアノ、ベルリンフィル演奏、クラウディオ・アバド指揮、ベートーヴェンピアノ協奏曲第3番・第4番のCDを聴く。ベートーヴェンといえば、ピアノ協奏曲第5番「皇帝」がポピュラーだが、第3番もなかなかよい。親しみやすいメロディーと、華麗なピアノ、活躍するオーケストラが楽しめる。
 ポリーニの明快で澄んだピアノの音は、華やかなベートーヴェンの曲の魅力を浮き上がらせてくれる。アバド-ベルリンフィルの演奏も、ピアノによく和して理知的な音楽を作りあげている。
 ベートーヴェンの偶数番目の曲は、交響曲も協奏曲も、奇数番に比べて地味な印象のものが多い。ピアノ協奏曲第4番も、やさしい面持ちであるが、それだけに技量が問われる曲でもある。この演奏では、力んだところがなく、自然な流れの音楽を安心して楽しむことができる。技巧に裏打ちされているからこそ、包容力のある音楽が作れるのであろう。
 第3番と第4番がカップリングされたCDはあまり出回っていないようだが、第4番&第5番のCDは人気があるようだ。

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番&第4番
ポリーニ(マウリツィオ) アバド(クラウディオ)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
B00006HB8W
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番&第5番
ポリーニ(マウリツィオ) アバド(クラウディオ)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
B00006BGS9

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