ネットデイ
前橋市立桃川小学校で行われた、インターネットつなぎ隊によるネットデイに参加する。ネットデイとは、学校にネットワークを敷設する工事を、地域のボランティア、教職員、保護者などが協力して行い利用環境を整える活動。
天井の板を取り外し、ケーブルを少しずつ伸ばして各教室に配線をし、黒板の横などにコンピュータでネットワークを接続するためのコンセントを設置する。
ミーティングの後、各班に分かれて作業を行う。最初はとまどう場面もあるが、工事がはかどってくると、皆生き生きとした表情になる。敷設が終わる頃になると、作業したもの同士が学校のために協力して配線できた喜びを共有し、たいへんうち解けた良い雰囲気になる。
今回は教頭先生自ら、ケーブルの末端を加工する重要な作業をし、見事にネットワークを開通させた。
ネットデイは、アメリカのシリコンバレーが発祥の地で1995年から始まった。日本では1996年にインターネットつなぎ隊が前橋市内の学校で初めて行った。
インターネットつなぎ隊は、群馬県在住の技術者、教育関係者などを中心に様々な人々が集まる任意団体で50名を数える。
中には親子で参加し、息子には天井裏に昇らせ、狭い場所にケーブルを通す役割をさせる奇特な人もいる。
自分は1997年に初めてネットデイに参加したが、その時、隊員たちの「インターネットをつなぎたい!」という熱い思いが強く伝わってきたことを鮮烈に覚えている。
地域や保護者、教職員の皆が協力して、学校と他とをつなぐ活動は、教育の一つのあり方を示している。
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