白夜行
書店で「白夜行」に出会ったとき、一旦は他の本を買おうかと思ってそばを離れたが、表紙の不思議な雰囲気に惹かれて再び戻ってきてしまい、いつの間にか本を手にしてレジに向かっていた。東野圭吾の作品は読んだことがなく、内容も全く知らないのに、本のオーラで買ってしまうのは自分としては珍しいことだ。
最初は何がテーマになっているのか分からなかったが、読み進むうちにどんどん引込まれていった。中盤からはページを繰る手がもどかしいほど熱中できた。
以前、「パストラーレのひととき」に、こんな紹介をしていた。
『よいメロディーとリズムを持った音楽はずっと聞き続けたいと感じますが、この作品も読みやすさと長さを感じさせない心地よいテンポを持っています。なにより低弦の旋律が魅力的です。終盤でそのメロディーがはっきり奏でられるに従い、深い哀切がわいてきます。真に充実したミステリーの大作を求める人におすすめ。』
「白夜行」は、「世界の中心で、愛をさけぶ」で共演した山田孝之・綾瀬はるかの“セカチューコンビ”で、来年1月よりTBSのドラマとして放映されるようだ。渡部篤郎、八千草薫、武田鉄矢が共演ということで、ちょっと期待している。
白夜行
東野 圭吾
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