セロ弾きのゴーシュ
「アルプスの少女ハイジ」「火垂るの墓」など数々の名作を監督した高畑勲が演出したアニメーション。
ゴーシュの小屋に訪れるネコやタヌキなどの動物たちがとても愛らしい。また、ゴーシュの所属する楽団のメンバーも、魅力的。
田園交響曲をバックにした映像が素晴らしい。宮沢賢治作詞作曲の「星めぐりのうた」がしみじみとよい。音楽は間宮芳生が担当している。ゴーシュがネコに聴かせる「インドの虎狩り」は見事な効果をあげている。
日本を代表するアニメーターが集い、商業主義ではなく時間をかけてじっくりと形にしたアニメーションであり、何度見ても味わいがある。
1982年、大学生の時に御茶ノ水の小さなホールでこの作品を初めて見た。とても清々しい気持ちでホールを出たことを今でも覚えている。
オープロダクション(セロ弾きのゴーシュを制作)
セロ弾きのゴーシュ
宮沢賢治 高畑勲 佐々木秀樹
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