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MEMORIES

 大友克洋の原作をアニメ化した「MEMORIES」は、「彼女の想いで」(森本晃司監督)、「最臭兵器」(岡村天斎監督)、「大砲の街」(大友克洋監督)の3本のオムニバス作品。
  「彼女の想いで」は、宇宙での幻想的な物語。「大砲の街」は、ブラックな香り漂う童話風のアニメ。 
 2本目の「最臭兵器」は、あまり評価されていないようだが、自分としては結構気に入っている。背景がリアルであるのが良い。特に、甲府盆地から中央自動車道で東京へ向かう間の背景が実に丁寧に描かれている。それゆえ、自衛隊などによる大げさなアクションが迫力を持ってくる。あまりにばかばかしいことを、莫大なエネルギーを費やし真剣に描くという作り手の姿勢とパワーに感じ入ってしまったのであった。

MEMORIES
大友克洋 森本晃司 岡村天斎
B0000C8RA8

映画 AKIRA

 「AKIRA」は、原作者大友克洋が自ら監督した1988年のアニメ映画。原作があまりに壮大であるため、映画化は難しいと思った。しかし、原作の雰囲気を失わずに、映画は独自の形で完成度の高い作品になっていた。
 通常のセルアニメの2倍の色数を用い、声優の台詞に合わせ、後から登場人物の顔の動きをアニメーションにするなど、実に手間をかけて作られている。その密度の高さと、ありあまるパワーに圧倒される。 

AKIRA
岩田光央 佐々木望 小山菜美
B00007AJUS

AKIRA

 近未来を描く、大友克洋のハイパーSFアクションコミック。あまたのSFを凌駕する世界観と緻密な描写に圧倒された。

Akira (Part1)
大友 克洋
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童夢

 大友克洋の名作「童夢」。この漫画に大学生の頃出会ったが、ページをめくるのがもったいないと思えるほど魅力を感じた。ごく普通のマンションに忍び込む非日常。空白すら意味を持つ独特のタッチ。読み手の心理に迫る強い力を持つ作品。

童夢
大友 克洋
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辛酸

 足尾鉱毒事件で国家と対峙した田中正造、その晩年と、死後その遺志を継いだ人々を描く、城山三郎の小説「辛酸」。
 この小説では、衆議院議員として華々しく活躍した田中正造ではなく、晩年、全ての財産や名誉を投げ打って鉱毒被害民と共に訴訟を続ける正造の姿を描いている。
 この作品が発表されたのは、昭和36年、まだ公害という言葉が耳慣れない時代であった。その当時、若干34歳で日本初の公害問題を取り上げ鮮やかに活写した城山三郎に感嘆を禁じ得ない。田中正造と苦労を共にする被害民の若者の視点から描くことにより、田中を客観的に捉えると同時に、被害の悲惨さも浮き彫りにされている。
 逆境の渦中にありながら、「辛酸入佳境」と書く田中正造のすさまじい生き様、そしてそれを受け継ぐ人々の苛酷な現実。淡々とした筆運びにもかかわらず、ずしっと重みのある本であった。

辛酸―田中正造と足尾鉱毒事件
城山 三郎

杉原千畝

 第二次世界大戦中、リトアニアでユダヤ人に日本渡航のビザを発行し、6000人以上の命を救った外交官、杉原千畝。最初にその人の存在を知ったのは、関口宏が司会をする「知ってるつもり」という日本テレビの番組だった。これは、たいへん良い番組だった。杉原千畝を扱った回は、このような日本人がいたのかと、いたく感動した。
 日本テレビで作成されたドラマ「六千人の命のビザ」は、反町隆史と飯島直子が共演し、杉原の生き様をじっくりと描いた作品。

杉原千畝物語・六千人の命のビザ
B000BUN0RE

ハッチポッチステーション

 NHK教育テレビで放映されていた、ハッチポッチステーションのCDを聴く。テレビでは良く見ていたが、音楽のみを聴くと、グッチ裕三の「曲芸」の素晴らしさを改めて感じる。「大きな栗の木の下で」をYMCAで歌うセンス、「クラリネットを壊しちゃった」を「ステインアライブ」に見事に乗せるワザなど、すごいなあと思う。大人も子どもも楽しめる音楽ゴコロいっぱいのCD。

ハッチポッチステーション~What’s Entertainment?~
グッチ裕三とグッチーズ
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イチゴ狩り

2006_05040023  新緑が輝くよく晴れた日、家族で赤城へイチゴ狩りに行く。
2006_05040009  9時半頃に着くが、駐車場のそばのハウスでは、もうイチゴがないようなので、少し離れたハウスに歩いて行く。高い棚に植えられたイチゴは、すでにかなり採られていたが、それでも熟したイチゴをいくつも食べることができた。
2006_05040018  隣のハウスに行くと、こちらは地面に直接植えられていたが、大きくて甘いイチゴが多かった。養分が採りやすいからだろうか。一列に並んだ畝を、一方に進む形で採るのだが、奥に進むほどに大きいイチゴが多かった。最初はがんばって食べるのだが、そのうち疲れてきて、奥の方では比較的物色がされていないためだろうか。
 ネギの束がおまけとしてもらえた。ゴールデンウィークのサービスとして、子どもはくじを引いてお菓子セットが当たる。お土産のイチゴを買うと、おまけとしてレタスがもらえた。
2006_05040024  11時頃、汽笛が聞こえる。丁度そばの線路にSLが走ってきたのだ。機関車は煙を上げて3両ほどの客車を引いていた。

2006_05040026 2006_05040025

2006_05040028 その後、渋川市子持(合併前の子持村)の道の駅にゆく。
  よく整備されており、サトザクラに水車がよく合う景色だった。

2006_05040040 そこから少し上がったところに、広々とした公園があった。ここにも水車があり、水に恵まれたのびやかな風景であった。子どもたちは水面に花を浮かべて追ったりしていた。2006_05040058
 この場所では、ゴールデンウィークの喧噪を感じないゆったりとした時が過ごせた。

ヒトゲノムマップ

 近くの少年科学館に行くと、人の遺伝情報がまとめられた「ゲノムマップ」が置いてあったので、もらってくる。「一家に1枚周期表」の科学技術広報財団が作成したもの。周期表も、貼っておくと子どもが折りにふれて見ている。この前も、「金はAuだから英雄が持つんだね」などと言っていた。
 ゲノムマップは、見た目は少々難しいが、貼っておけば興味を持つ機会があるかもしれない。科学に親しむ環境をできるだけ作っていきたい。

一家に1枚ヒトゲノムマップ

ドホナーニ ドヴォルザーク交響曲第8番

 ドホナーニ指揮、クリーヴランド管弦楽団演奏のドヴォルザーク交響曲第9番のCDには、第8番も併録されている。この曲も、親しみやすいが決して安易な演奏ではなく、何度聴いても飽きない良さがある。
 クラシックの入門としても好適な1枚。

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