マーラー交響曲第2番
「復活」と呼ばれるマーラーの交響曲第2番は、自分が始めてクラシックの合唱を経験した曲。10年程前に綴ったマーラーのページでその経緯を記したが、今読み返すと、いろいろと思い出深い。
マーラーの交響曲第2番は、激しく演奏しようとすれば、いくらでも先鋭的になる。しかし、鋭さのみでは、この曲の魅力は伝えられない。
マーラーの愛弟子、ブルーノ・ワルター指揮の演奏は、どんなに激しい部分でも安心して身を委ねられる雰囲気がある。
第2楽章のたおやかな息づかいもよいが、終楽章も胸に迫ってくる強い力を持っている。背後にある慈しみが、この名演が持つ魅力の源泉ではないか。
マーラー:交響曲第2番
クンダリ(エミリア) ウエスト・ミンスター合唱団 フォレスター(モーリン)
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