上田城址
秋の信州、上田を訪ねる。上田城址公園で1日過ごす。上田城は、真田昌幸が1583年に築いた戦国期の平城。上田城は徳川の大軍を2度にわたって撃退したことでも知られる。堀や石垣、櫓門、西櫓など数々の建造物で往時を偲ぶことができる。
城跡の他、公園の一角には数々の遊具があり、子どもたちを遊ばせることができる。クジャクなどの動物も飼育されている。太郎山を背景に、石垣が歴史を伝え、静かな時の流れを感じる場所である。
公園内の上田市立博物館には、真田氏の資料などが展示されている。また、上田市出身の山極勝三郎博士の展示がなされていた。山極博士は、ペスト、脚気、癌などの研究をした病理学者。ウサギの耳にコールタールを塗布し続けることにより、世界で初めて人工的な癌の発生実験に成功した。この実績によって日本人初のノーベル賞候補に推薦された。
隣接して、山本鼎記念館が建てられている。山本鼎は、美術の創作のみならず、「自由画教育運動」、「農民美術教育運動」などの社会運動で業績がある。
山本の作品である、与謝野晶子や島崎藤村の本の装丁も展示されている。簡素な中に清々しい味わいがあり、印象に残った。
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